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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第02話
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、たった今摂取したコーラの糖分も消化してしまう。
「ま、その内戻ってくるだろうからもっといてもいいかな」
と思うものの気になるのも確かである。
「最低限、食堂だけは見とくか……」
ついでに、何か食い物あればパクってこよう。
そう思い、食堂に出発した俊吾であった。
◇ ◆ ◇ ◆
食堂に着いた俊吾であったが……。
「一夏もいないし、食い物も無いし、完全に骨折り損じゃないか……」
食堂を少し見て回ったが、食べ物らしい影は見当たらなかった。俊吾自身、後者は期待はしてなかったが、もしかしたらと思っていた。
「はぁ……部屋戻って寝るか」
そう思い踵を返すと、誰からか声を掛けられた。
「俊吾……か…………?」
声の方向を向くと
「……篠ノ之さん?」
箒がいた。俊吾を不審げに見る。
まぁ、男子がこの時間に食堂にいたら不審がるのも頷けるか。つか、さっさと部屋戻って寝たいから少し話して戻ろう。何故かって?決まっているじゃないか。腹が減っているからさ。
そうと決まれば、誤解解いて戻ろう。
「ああ、俺が何でここに居るかっていうと、一夏を探してたんだ。部屋に戻ってないからさ。何か知らない?」
「一夏なら千冬さんの部屋に行ったはずだ。何だか、話があるとか」
織斑先生に話ねぇ……。明日の試験の事だろうな。どうせ、言い負かされて終わりだろうけど。
「分かった。教えてくれてありがとう。じゃあ、俺は部屋に戻るな」
「ああ、分かった。お休み」
「お休み」
そう言って、出口に脚を向け歩き出す。
―――ぐ〜
…………おう、俺の腹よ。何故、今鳴った。何故、今、この状況で、鳴った。恥ずかしいじゃないか!…………ああ、もういい。さっさと戻ろう。
どうにでもなれと思い、部屋に向かおうとすると箒から声が掛かった。
「……俊吾、もしかして腹が減っているのか?」
「いや、別に減って―――」
―――ぐ〜
……くそ、何でこのタイミングで。つか、もう誤魔化して戻れないし。
「夕飯を食べたんじゃないのか?」
箒が俊吾のことを疑問げに見る。
何か嘘言うのも面倒だし、正直に言おうかな。
「……いや、食べ損ねてさ」
「もしかして、さっきやってた勉強をずっとしていて、今の時間に……?」
「まぁ、大方そんな感じ」
大方どころか、全くもってその通りである。
勉強をやっている時に訪ねてきた二人の女子というのは箒と、もう一人は言わずとも分かるだろう。ちなみに、二人共、鈴が部屋を訪ねた目的と全く一緒の目的であった。全く迷惑な話である。まぁ、そのあと直ぐに食堂に向かってくれたから邪魔にはならなかったのだが。
「……
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