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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第02話
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(ファン)って事は、中国人か?」

「ああ、良く分かったな。ちなみに、鈴は中国の代表候補生だ。」

「へぇ、凄いな。お前の回り、ほとんど代表候補生しかいないじゃん」

「確かに。あ、でも箒は違うぞ」

「じゃあ、篠ノ之さんは練習にどうやって参加してるんだ?」

「打鉄を借りて一緒に訓練してるんだ」

へぇ、打鉄か……。確かに、打鉄の方が扱いやすいから初心者向けのISではあるな。というか、よく専用機しかいないのに量産機で参加する気になるな。ある意味尊敬するよ。

「それで話を戻すけど」

一夏は一息入れ話し始めた。

「鈴とは小学校高学年からの幼馴染で中学三年の時に中国に帰ったんだ。それで、ここで再開したんだ」

いや話戻すってそれかよ。別に、お前とその鳳さんとの関係は聞いてないんだが……。まぁ、聞く手間が省けたと思おう。
そこで、入口のドアからノック音が聞こえてきた。

「はーい」

一夏が返事をすると、誰かが部屋に入ってきた。

「一夏〜、ご飯食べに行こ〜」

そこには小柄な少女がいた。ツインテールの小柄な少女。色々小さい小柄な少女。大事なことなので三回言いました。
その少女が、俊吾の方を見る。

「……あんた誰?」

予想通りである。この少女もまた一夏にしか興味がないのだろう。だって、俺のこと見えてないんだもん。一夏しか見えてなかったもん、さっきまで。
うん、分かってたけどやっぱり少し悲しいかな、ここまで無関心だと。
何とも言えない表情をしていると一夏がフォローをしてくれた。

「鈴、こいつは大海俊吾って言って、俺以外のISが使える男なんだ。前にニュースでやってただろ?」

そう一夏に言われ、思い出したように言った。

「ああ、あんたが……。何か普通ね」

畜生……普通で何が悪いんだよ…………普通が何したって言うんだ、畜生……!
心にダメージを負っている俊吾を無視するかのように一夏は続ける。

「俊吾、こいつがさっき話してた鳳鈴音だ」

無視ですか、一夏さん。予想はしてたけど。それはそうと、やっぱりこのちっこいのが鳳さんか。何か日本人っぽい感じしなかったんだよな。まぁ、納得。まぁ、それはそうと挨拶だけはしておこうか。

「まぁ、取り敢えずなんだ。よろしく、鳳さん」

「最初の気になるけど、別にいいわ。こちらこそ、よろしくね」

名目上、挨拶だけはした。俺の仕事終わり!

「さて、飯行くか。二人共行こうぜ」

俺は心の中で思った。『やっぱりか』と。とてつもなく微妙な表情をしていると鳳さんと目があった。
彼女もまた『私の最初のセリフ聞いてなかったの!?』みたいな顔をしていた。
…………さて、ここは空気を読むべきかな。

「悪い、一
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