魔法先生ネギま!
0334話
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けられたネギへと口を開く。
「どうした? もう終わりか?」
「ぜぇっ、ぜぇっ、ま、まだ……です」
ダメージ自体は殆ど無いとは言っても、体力的な問題で既に限界に近付いている。……否、限界を通り越しているのを気力で持ち堪えているというのが正しいだろう。
「アクセル、ちょっとやり過ぎよ!」
神楽坂の声が周囲へと響くが、俺はそれを無視してネギと向かい合う。
「その体力だともう殆ど限界だろう。次の一撃を最後にしようか」
「……ふぁい」
じりっとお互いが距離を計り……同時に地面を蹴る!
戦闘当初の勢いは無くなったものの、この短期間で見違える程に練度の増したネギ。その巧みさを活かして俺がボディを狙って放った拳を捌きながらこちらの懐へと入り込んでくる。そしてこちらの顎を狙って放たれる掌底。まともに一撃を加えても俺を倒すのは不可能と踏んで、脳を揺らして一撃KOを狙ってきたか。だが……
「甘いな」
こちらの顎を狙って放たれた一撃を右手で掴み取り固定する。同時にネギの腹へと左拳を当て……
「ふっ!」
密着状態からの一撃により、ネギの身体が半ば宙に浮く。
「がふっ……」
そしてそのまま気を失って地面へと横たわるのだった。
「そこまで! この勝負はアクセルの勝ちとする。……ただし、試験は事前に言っていた通りに勝負の内容を見て、だ。自分よりも力量が上の者を相手にしての戦い、その戦いの中で上がっていった戦闘技術。最後まで諦めないその意志。それ等を認めてぼーやを私の弟子とする事を許可する。神楽坂明日菜、ぼーやに伝えておけ」
「わ、分かったわ」
「それと、カンフーもどきはぼーやに合ってるらしいからそのまま練習を続けろと言っておけ。魔法に関しては私の家にくれば可能な限り教えてやる」
一見ふて腐れたようにも見えながら、どこか満足そうな表情でネギへと視線を向けるエヴァ。
こうしてネギの弟子入り試験は無事とは言えないまでもなんとか終了するのだった。
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