暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0334話
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「……え? アクセル君? 試験の相手は茶々丸さんじゃないんですか?」
「いや、アクセルだ。今回の試験はぼーやの臨機応変さも見るのでな。それにあの時は茶々丸が相手をしたが、試験の相手が茶々丸だと言った覚えはないぞ」
「ちょっとっ、エヴァちゃん!? あんたネギを殺す気!」
「こ、殺!? アスナさん、どういう事ですか!?」
「修学旅行の最終日にも教えたでしょ、アクセルは強いのよ。それも半端じゃなく。あの犬上小太郎とかいう奴を瞬殺した所なんてまんまどこぞの魔王よ!?」

 俺の実力をある程度は知っている神楽坂がそう説明するが、その説明は逆にネギの決心を固めるだけだった。

「アクセル君が強いとしても……いえ、だからこそ僕は負けられません!」
「その意気や良し! では……始め!」

 エヴァのその声が響くと同時に、あやか達が使っているような子供用の杖を取り出して身体強化魔法を自らに掛ける。……『戦いの歌』と違って仮契約カードの魔力供給のような形式だが。
 だがまぁ、エヴァも本気でやれと言っていたんだし、魔法には魔法だ。俺も魔法を使わせて貰うか。

『戦いの歌!』

 ネギと同じく、俺もまた魔力を纏ってお互い対峙する。

「……」

 だが、向き合って数秒。幾ら待ってもネギがこちらへと攻めてくる様子は無い。……カウンター狙いか?
 チラリ、とエヴァの方を見るとコクリと小さく頷く。
 俺の方から攻めていけという事だろう。確かにこのままお見合いをしてるだけでは意味が無いしな。

「行くぞ」

 それだけ告げて、地面を蹴る。さすがに魔法について知らない面々もいるので瞬動等は使っていない。それでも『戦いの歌』の効果もあってその速度はかなりのものだ。
 こちらをじっと観察しているようなネギへと向かい、牽制の意味も込めて顎を狙って掌底を放つ。

「っ!?」

 ネギはその一撃をこちらの懐に入り込む事で回避し、掌底を放って伸ばされた右腕を外側へと弾き、こちらの顔面の防御を開ける。

「はぁっ!」

 そして空いた顔面へと一撃を叩き込……まずに、腹を狙って肘打ちを放つ。しかし。

「甘い」

 その場で半回転して肘打ちの一撃を回避。同時にしゃがみ込んでネギの足を狩る。

「うわっ!」

 悲鳴を上げながらその場で半回転しようとしたネギの頭を右脚で軽くキャッチして怪我をしないように地面へと転がす。
 地面に後頭部をぶつけなかったのを見て、こちらの様子を怖々と眺めていたネギ応援団からほっと安堵の溜息が漏れた。それに関してはあやか達にしても同じだが。

「どうした? もう終わりか?」

 俺のその言葉に、キッとこちらを睨みつけながら立ち上がるネギ。地面に落ちる所だったのを足で受け止めた影響もあり
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