暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0334話
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ようだった。だが俺が本気で戦うとなれば、とてもではないがネギが俺に勝てるとは思えない。何しろ戦いの経験値という点で俺とネギは圧倒的な差がある。

「何もぼーやには勝てと言ってる訳ではない。試験結果は戦いを見て判断する。それと試験の相手がアクセルだというのは秘密にしておくようにな。ぼーやは試験の相手を茶々丸だと思っているが、突発的な対処法も試験項目の1つだ」
「分かった」

 まぁ、実際に弟子を取るエヴァがそういうのならしょうがない。俺はそれ以上は何も言わずに了解したのだった。
 その後はネギが古菲に弟子入りしたというのがクラスに広まり、何らかの理由でエヴァから試験を出されたというのも同じく広がった。それは同時にネギの頑張りを知っているクラスの面々がネギを応援するという事であり……

「テンションダダ下がりだな」

 月明かりが世界樹前の広場を照らす中、思わず呟く。

「ええいっ、別にクラスの連中がどう思おうが構わんだろうが。それより手を抜くような真似はするなよ」
「ほら、エヴァちゃん落ち着きなさいよ。600年を生きた吸血鬼なんでしょう?」

 俺の低いテンションを見たエヴァを、近くにいた釘宮が取りなす。
 そう、何故か俺だけでいいはずのネギの試験会場には、俺とネギ、茶々丸、チャチャゼロの他にもあやか、千鶴、円、美砂という俺と仮契約をしている4人が集まっていたのだ。
 エヴァにすれば4人とも俺の従者だから、自分の勢力という認識なのかもしれない。

「アクセルさん、今回はマスターが迷惑を掛けまして大変申し訳ありません」
「ケケケ。ナンダカンダ言ッテモ結局ハ付キ合ウンダロウガナ」

 申し訳なさそうな茶々丸と、その頭の上で身体を動かせないながらも愉快そうに笑っているチャチャゼロ。他の面々もネギの心配をしながら話をしていた。
 そうして時刻が0時に近くなった時、とうとうネギがその姿を現す。

「エヴァンジェリンさん、ネギ・スプリングフィールド、弟子入り試験を受けに来ました!」
「ふふっ、来たか。では早速始めよう……って、分かってはいたが、そのギャラリーはなんとかならなかったのか」

 呆れたようなエヴァの声。いや、こっちもあやか達がいる分文句は言えないと思うんだが。
 向こうのギャラリーはネギの保護者である神楽坂、その親友である近衛に護衛の桜咲。そして中国拳法を教えて貰ったという古菲。この辺までは分かるが、何故か明石、佐々木、和泉、大河内の運動部4人組の姿もある。
 ……まぁ、あっちもあっちで何故かエヴァ側に俺達がいるのを見て驚いているようだが。
 そんな周囲の混乱を無視してエヴァが口を開く。

「いいか。試験の内容は単純明快。貴様がそのカンフーもどきでアクセルに1撃でも入れられれば合格としてやる」

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