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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter19「青き星へ」
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ガーに呆れたのは言うまでもない。
余談だがこの日から暫しの間、海鳴市の道を風のような早さで駆け抜けてゆき突如バク宙で止まる白髪の男、通称“バク宙野郎”の都市伝説が広まり、地元の人間がバク宙野郎を一目見ようと道や道路を注視しだしたのはまた別の話し……。
連絡を終え端末を閉じる。シグナムから翠屋のある正確な位置情報を端末に送ってもらい、それを頼りに移動を再開。無論ウイングドブーツで全力疾走。人混のスキ間をまるで水の流れのように駆け抜ける……翠屋に行くためとはいえやり過ぎだ。
「ふぅ、ここだな」
額から出た汗を腕で拭う。ルドガーの目の前にはオシャレな外観の建物があり、看板には目的地である喫茶翠屋の店名が書かれており、目的地に着いた事を確認しルドガーの表情が更に明るくなる。地図を表示していた端末を腰のポーチに入れ、翠屋の扉のドアノブに手を置き開る。中に入ると来客を知らせる鈴がなり長い黒髪のメガネをかけた女性が笑顔で歩み寄って来る。
「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」
「待ち合わせです。もうここにいると思うんだけど--」
「待ち合わせですか?あっもしかして---」
「ルドガー君、こっち!」
聞き慣れた声に名前を呼ばれ、そちらに目を向けると待ち合わせていた人物達が店のカウンター前にある椅子に座ってルドガーに笑顔で手を振っている。なのはだ。他にもスバルやティアナ、リインもいる。
「お疲れ、皆」
「うん、お疲れ様!」
「お疲れさまですぅ!」
「「お疲れさまです!」」
それぞれが互いの任務が一段落ついた事を知っているので、労い合う。
「やっぱり!君がルドガー君だったんだね」
「えっ、あ、はい……アナタは?」
さっきの店員らしき黒髪の女性はルドガーが来る事を事前に知っていたらしく、初対面にしては好意的にルドガーに話しかけてくる。
「あっごめん。私は美由希。高町美由希だよ」
「高…町?」
「うん。私はなのはのお姉さんだよ」
美由希はなのはの姉だった。姉がいる事自体は不思議ではないが、なのはとあまり似ていない事がルドガーは気になっていた。
「ふぅーん……ふむ……」
「 ? 」
自己紹介が終えると前にいた美由希がルドガーの周りを観察するように回る。
「な、何か?」
「…成る程ね。なのはの言うとおり中々強そうだね。それにけっこうなイケメンだし」
「い、イケメン!?……って、ん?強そう?」
イケメンと言われてつい反応してしまうが、美由希の口にした強そうという言葉に関心が移り、なのはがそう言ったという事らしいのでなのはに視線を向ける。
「にゃはは、ルドガー君がここに来るって事を話した時にルドガー君のお話しを
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