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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter19「青き星へ」
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物はこういう話を自分からするとは思ってなかったので、どう反応していいか困ってしまう。

「フッ…やはり混乱してしまうか」

「混乱してるんじゃない。いきなりの話しの内容にどう反応していいか困ってるんだよ」

「む…それもそうか。すまない、私もこのような話しをした事がないのでな……少し考えてからの方がよかったか……」

一瞬シグナムの姿がミラに……ミラ=マクスウェルと重なった。原因は今のシグナムの口調からだろう。何かを考える時の顎に手を乗せる仕草が加わればもっとだ。

「いや、むしろ面白いよ。あのシグナムにこんな一面があったとわかってさ」

「茶化すな…で、どうなのだ?」

「まぁ……はっきり言えば恋愛感情ははやてに対してはないな」

「他に好意を抱いている者がいるのか?」

異性をこの20年の自分の人生ではっきり好きだと自覚したのは幾度かあり一例としてはノヴァだが、あれは彼女に原因があるが結局ノヴァはルドガーに好意を抱いてなかったのでルドガーの勘違いにより見事玉砕した。それ以来あまりこれといった恋愛に関してルドガーは何も発展しなかった。仲間ではエルとエリーゼに至っては論外だし、レイアとミュゼ、ミラも女性としては魅力は勿論あるが仲間としての感情の方が強い。ただミラは…最初に出会ったミラには何度か本気でどぎまぎした事があった。…胸を触った時とか特に…。しかしあれが恋愛感情だと言われたら否定する。むしろ彼女に対して自分がそんな感情を抱いていいのか悩んでしまう。

「どうした?」

「いや何でもない。今は特別な女性は特にいないな」

分史世界のルドガーでもあるヴィクトルは彼の最愛の女性ラル・メル・マータと出会い結ばれ、エルが2人の間に生まれた。かと言ってルドガーがラルと結ばれなくてはならないという事はない。ルドガーとヴィクトルは全くの別人であり、歩む未来も違う。

「そうか…てっきり私はお前が主はやてに好意を抱いているではと思ったのだがな」

「恋愛感情は今のところはやてに対してはないな……けどはやてが魅力的な女性だとはわかっているぞ?」

「フッ、そう言ってなかったら私は今、お前を斬らねばならなかったぞ」

さらっと恐ろしい事を吐くシグナム。冗談だろうが彼女が言うと本気に聞こえてしまう。

「クルスニク、一つだけ言っておくぞ」

「 ? 」

さっきまでと変わり更に顔立ちに真面目さが増している。シグナムは冗談を言っても顔があまり笑わないせいか、親しい者じゃなければ冗談を言っているのか判断できない時がある。

「私はお前を戦士としてもだがその人間性も認めている」

「認めるって何も俺は示してないじゃないか」

「あれだけ剣を交えればお前がどういう人間かぐらいはわかる」


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