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『もしも門が1941年の大日本帝国に開いたら……』
未来編その二
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る。
「オリザルみたいな物だと思っていたがこれは美味いぞセッツ」
「そりゃあ良かったみたいで」
監視役をしている摂津がそう返事をした。摂津自身もカレーを食べている。
「お、摂津は昼メシか?」
「あ、伊丹二尉」
その時テッパチ(88式鉄帽)を被った伊丹二尉が食堂にやってきた。
「摂津から借りてた同人誌、引き出しの中に入れておいたからな。俺は今から偵察に行かないといけないからな」
「(そうか、そろそろ炎龍か)第三偵察隊でしたね。頑張って下さい」
樹はそんな事を考えながら伊丹にそう返事した。
「ヤバくなったら摂津に救援してやる」
伊丹二尉はニヤリと笑って食堂を出た。
「仲間か?」
サラダを食べているヒルデガルドが聞いてきた。
「まぁ色んな意味で仲間やな(オタク同士やからな……)」
樹はそう思いながら水を飲んだ。
伊丹二尉の第三偵察隊が駐屯地を出て二日後、第三偵察隊から連絡があった。
「ドラゴンが目的地の森を焼いているだと?」
檜垣三佐は報告を聞いて唸った。
「(……例えオタクでも日本人は日本人だ)……応援を送るか。伊丹が何をするか分からんからな」
檜垣三佐は溜め息を吐いて人選をする。
「待てよ……確か摂津はヒルデガルドさんの面倒を見ていたな。道案内をしてくれるかもしれんな」
檜垣三佐はそう呟き、摂津を呼んだ。
「何か伊丹二尉に予言されたみたいで怖いなおい……」
樹は軽装甲機動車に乗り込む。
「まぁ特地を行けるんですからいいじゃないですか」
「そうですよ」
水野と片瀬はそう頷く。
「こんな物が動くのか?」
道案内人をする事になったヒルデガルドが軽装甲機動車を見ながら呟いた。
「……いいか。んじゃあ出発や」
「了解っす」
片瀬が運転する軽装甲機動車は走り出した。
「オォッ!? 動いたッ!! 動いたぞッ!!」
ヒルデガルドは子どものように目を輝かせてはしゃいでいる。
「ちょっと黙っとれヒルデガルド。それで水野、パンツァーファウストは何個や?」
「三つです」
「(……三つは少ないけど少なくとも炎龍を追い払う事は出来るな)」
樹はそう考えてた。
「それで三尉、自分らが目指すのはコダ村でいいんですよね?」
運転している片瀬が樹に聞いてきた。
「あぁ、伊丹二尉の第三偵察隊はコダ村を経由して目的地の森へ向かったらしいからな。俺達はコダ村付近まで行って第三偵察隊と合流予定や」
樹は片瀬にそう説明する。
「それにしてもドラゴンだろ? やはり装甲は硬いんすかね?」
「可能性は十分ある
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