IFストーリー はやて編
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好み焼きを食べていた。
「………美味い」
そんな零治の呟きは八神家の騒がしさにかき消されたのだった………
「………」
「星を見てるのか?」
「………別に」
八神家のベランダから夜空を見ていた零治にシグナムが話し掛ける。
「どうだった主のお好み焼きは」
「中々美味かった」
「そうか、それは良かった」
笑顔でそう言いながらシグナムは零治の隣に座る。
「すまんないきなり主が無理を言って。だが主も主で考えがあっての事だ」
「考え………?」
「主の過去は知っているか?」
「知らない」
「そうか………主はな、今でこそ明るいが、9歳まで主はずっと1人だった。親も既に他界していて、知り合いは毎月仕送りしてくれる会ったことの無い親戚と病院通いで仲良くなった先生のみ。小さいのに普通じゃ考えられない生活を強いられてきた」
「………」
「だからこそ主は1人ぼっちの辛さ、苦しさを人一倍に理解出来る。咄嗟に感じたんだろう………まあ主は優しい人なのだ」
「………」
「だから人一倍にお節介だし、いつも明るい。だがそれでも主にも思うことはある。我々にも話せない苦しい事もあるだろう。出来れば主の心の支えになってくれないか?」
「………何故俺が?」
「主がお前の気持ちが分かるように、お前も主の気持ちが分かると思ったからだ」
そんなシグナムの言葉に零治の思考が止まる。
オレノキモチガワカル?コイツハイッタイナニヲイッテイルンダ?
感情を殺してきた零治に再び、ウォーレンを失った時のようなドス黒い感情が沸き上がる。
「有栖………?」
「帰る」
「おい、どうしたいきなり………」
フラフラになりながら立ち上がり、掴まれそうになったシグナムの手を払いのける。
「零治君………?」
「もう俺に構うな………」
零治ははやてにそう言い残し、八神家を出ていった………
「零治君!!!」
そんな零治をはやては追いかけた。
「いきなりどうしたんや!!」
「うるさい、話しかけるな、俺に構うな!!!」
「零治君、真っ青やないか!!一旦何があって………!!」
「離せ!!!!」
腕をはやてに掴まれた瞬間、零治の体が黒い鎧で包まれる。
「れ、零治君………?」
「教えてやるよ。今、ミッドチルダを騒がせてる殺人鬼『ファントム』それは俺だ」
「………えっ?何を言ってるんや………?」
「俺のレアスキル、ボソンジャンプで魔力の痕跡を無くして転移することが出来る。これで侵入し、暗殺する。足取りが掴めないのは俺のバックの組織のおかげだ」
「零治君………嘘やろ………?」
「知ってるか?俺の
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