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銀色の魔法少女
第十九話 人造兵器・アリシア
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ルが現れる。

「っち、もう完成しておったのか」

「本当はもう少しジュエルシードを集めてからの方がよかったけど、まあ仕方ない」

 そう言うと、彼は懐からジュエルシードに似た宝石を取り出す。

『クロノ君! あれ、ジュエルシードと同等のロストロギアだよ!』

「そう、今回だけならこれで十分、あんたらを殺した後に残りをゆっくり奪うとするさ」

 カプセルが割れ、アリシアの体が空気に触れる。

 そこに、胸の中央にそれを埋め込む。

「さあ、目覚めの時間だよ、アリシア」

 その言葉に反応して、彼女は目を開ける。

 ゆっくり、本当にゆっくり彼女は歩き出す。

 同時に光の粒子が集まり、彼女のバリアジャケットを造り出す。

「さあ、これからは殺戮の時間だ」

『ア、アア、ア、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 アリシアが泣き叫ぶようにその声を辺に響かせる。

 その声を合図にして、ここに、後にジュエルシード事件、別名レイ・テスタロッサ事件と呼ばれる出来事の最終決戦が幕を開けた。
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