第92話 氷上の舞姫VS戦場の天使
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私を挑発したわねっ!!今度は後頭部に最強の一撃を食らわしてあげるっ!!」
別に挑発をしたつもりはなかったんだけど。本当の事を言っただけなのに。私がそんなことを思っている間にファイターは私の背後に周り込み、
ファ「格闘奥義・・・グロスティカルブレイク!!!」
金色の光を纏った拳が私に殴りかかってくる。初心者でもう格闘奥義を使えるとは。覚えが早いんだね。でも、まだまだだね。ドドドドドガガガガガァァァァァァァァァァン!!!と凄まじい爆発音が響き渡る。砂煙が晴れると、
ファ「え・・・そ、そんな・・・私の、格闘奥義が、素手で・・・止められた・・・」
ファイターの拳は、冷気を大量にためた私の拳の中で止められていた。
ユ「手ごたえはなかなかだけど、まだまだだね。」
私は再び冷気を手にためると、ファイターの手、体、足を順番に凍らせていった。これで身動きは出来ない状態。私はファイターから2〜3歩離れると、体全身から冷気を放出した。
ユ「私はまだ、どんな敵にも、一度も本気を出した事はないけど、私の格闘奥義を、あなただけに特別に見せてあげる・・・いや、食らわしてあげるの方が正しいかな?」
今の私の顔はたぶん笑っていると思う。でも、冷気と一緒に黒いオーラも放出していると思う。えっ?何でそう思ったかって?だって、ファイターの顔が真っ青だから。そんなのはお構いなしに、私は冷気を両手にため、両手を右横腹の辺りにもってきて、目を閉じる。
ユ「格闘奥義・・・」
あまりにも冷気が冷たすぎるせいか、私の周りの空気が小さな氷の結晶となる。そして、閉じた目をカッ!と見開く。
ユ「フリーズライバンド!!!」
冷気をためた私の両手から、ものすごく冷たく、触れただけで凍ってしまいそうな青白い光線が放たれる。
ファ「キャアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
氷漬けにされていたファイターは凍ったまま反対の壁まで吹っ飛び、氷が粉々に砕け散る。ファイターは地面にドサッ!と倒れる。この勝負、私の勝ちだね。私はその場に膝を着いて座り込む。
ユ「ふぅ。久々に格闘奥義を使うと、いつもの倍の魔力を消費しちゃう。」
あ、そういえばグレイの事すっかり忘れてたっ!!そう思った時、誰かに肩を叩かれた。もしかして・・・ゆっくり後ろを振り返ると、やっぱりグレイだった。
グ「まさか、1人で倒しちまうとはな。まっ、お前の格闘する姿見させてもらったからいいんだけどよ。」
ん?ちょ、ちょっと待ってっ!!まさか、ずっと見てたのっ!?それなら手伝ってくれてもよかったのにっ!!
グ「お前が格闘技で負けるはずねぇだろ。それより、ビームの事聞かなくていいのか?」
いろいろ言ってやりたいけど、グレイの言うとおりビームの事を聞き
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