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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-31身躱しの服
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の、魔法の服ですよ!これで、どうです!」
奥の手とばかりに取り出した服を広げて見せる商人に、乗り気で応じるトルネコ。
「まあ!それは、いいわね!そういうのが、欲しかったのよ!いくつあるのかしら?デザインは、選べますの?」
トルネコの問いに、得意気に答える商人。
「ご心配なく!冒険者の方には勿論、一般の方の護身用にも、需要が見込める品ですからな。しかも次に入ってくる当ても無いってことで、有りったけ仕入れておいたのですよ。どなたに、ご用意いたしますか?そちらの、お嬢さんたちですかな?」
「そうね。こちらの女の子たち、ユウちゃんと、ホイミンちゃんと。アリーナさん、そちらのお兄さんと。あともうひとり、ここにはいないお兄さんに。四着は、欲しいところですわね。」
「えっ?ぼくも?」
思いがけず名前の挙がったホイミンが、声を上げる。
「そうよ。ホイミンちゃんに、戦いに出てもらうことは、無いとしても。今聞いたように、護身用にもいいものですからね。戦士さまを探す間も、そのあとも。万一を考えたら、買っておいて損は無いわ。」
「で、でも。ぼく、お金、無いし。」
「あらあら。子供は、そんなこと気にしなくていいのよ。」
「子供……。だけど。ぼくは」
「成り行きとは言え、子供を預かっているわけですからね。なにかあったら、戦士さまに申し訳が立たないわ。これは、ホイミンちゃんのためというだけではなくて。あたしたちが、大人の責任を果たすためでもあるのよ。いいから、受け取ってちょうだいな。」
「……ぼくが、もらわないと。みんなが、困る?」
「そういうことね。」
ホイミンは
俯
(
うつむ
)
き、
逡巡
(
しゅんじゅん
)
する。
少女が、声をかける。
「ホイミン。わたしも、最初にミネアのお金で、いろいろ買ってもらったし。ホイミンの分も、頑張って戦うから。」
「……だけど。ユウちゃんは、子供だし。」
「?……ホイミンも、子供、よね?」
「そうだけど、ぼくはそうじゃなくて……。それに、ユウちゃんは、ミネアさんの、仲間だから。ずっと一緒に旅する、仲間だから。ぼくは……ちがうから」
「……ホイミンは、ライアンさんの、仲間、よね?」
「……うん。ずっと、一緒には、いられないけど。仲間、だよ」
「ライアンさんが、一緒にいたら。やっぱり、ホイミンに、買ってあげたいだろうと、思う。ライアンさんは、わたしたちの、仲間になるんだから。ライアンさんが、してあげたいことは。してあげたいって、思う。」
「……まだ。仲間になって、ないのに?」
「まだ、会ってないのに。ライアンさんは、わたしを守ろうと、思ってる。ライアンさんは、ホイミンのことも、きっと。守りたいって、思ってる。わたしは、ホイミンを。守りたい。」
「ユウちゃん……」
ホ
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