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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-30捜索と帰郷
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を包む屈強な戦士を想像し、微妙な顔になるマーニャ。
「そうかい。そんな人なら、来てれば噂になりそうなもんだね。やっぱり、知らないねえ。」
「そう……」
目に見えて落ち込むホイミンを、女性たちが慰める。
「モンバーバラだけでなく、ここにもいらしていないと言うことは、まだ南側には来られていない可能性が高いということですわ。範囲が絞れて、捜しやすくなりますわね」
「そうよ。船でいらしたということだから、まずは港に着かれたはずだし。これからこちらに来られるとしても、あたしたちのことを、座長さんとこの村の方たちが、もう知ってるわけだから。きっと、会えるわ。」
「初めての大陸であれば、キメラの翼で行き違うということも、無かろうしの。大丈夫じゃて」
「ライアンさんも、きっと、運命の人だから。きっと、会える」
口々に励まされ、ホイミンが気を取り直す。
「うん。そうだね。ありがとう、みんな!」
村の女性も、言葉をかける。
「お嬢ちゃんの、大事な人なのかい?あたしも、気を付けておくから。」
「うん、ありがとう!」
ホイミンの返事に頷き返し、女性がマーニャとミネアに向き直る。
「それじゃあ、あたしはもう行くけど。マーニャくんにミネアくん、あんまり無茶ばっかりするんじゃないよ。
仇討
(
かたきう
)
ちって言ったって、命あっての
物種
(
ものだね
)
だからね。」
「わかってるよ。むざむざ死にに行きゃしねえ」
「ありがとうございます。気を付けます」
女性は立ち去り、アリーナが口を開く。
「ライアン殿は、ここにもいないか。次は、ハバリアだったか?」
「そうですね。その前に、少しだけ、父の墓を参ってきてもいいですか?長くはかかりませんから」
「うむ。故郷に来ておいて、素通りという訳にもいくまい。行ってくるが良かろう」
「事情通の爺さんやら、スライムやら居るしな。ついでに話も、聞いてくらあ」
「えっ!ス、スライム!?」
マーニャの発言に、ホイミンが動揺する。
「なんだ?今さら、スライムが怖えのか?」
「ち、ちがうよ!……なんで、スライム?」
「今も居るかはわかりませんが。前に来たときに、私たちの家にスライムが隠れていまして。悪いスライムではないというので、そのままにしておいたのです。そのときは情報もくれましたし、まだ居れば、なにか聞けるかもしれません」
「そうか。やはり、そんな魔物もいるのだな」
「ア、アリーナさん!?」
ホイミンの声が、
上擦
(
うわず
)
る。
「他意は無い。気にするな、ホイミン」
「う、うん!」
まだ動揺の治まらないホイミンに、少女が心配そうな顔をする。
「ホイミン?大丈夫?」
「う、うん!大丈夫!」
トルネコが頷きつつ、気遣って言
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