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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-30捜索と帰郷
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可能性のほうが高えな。絶対ってこたねえが」
「この町の情報なら、ほとんど座長さんが知っていますからね。ひとまず
他
(
ほか
)
を当たって、見つからなければ戻ってくるくらいでいいでしょう」
「武器屋に防具屋は、どうかしら。いいものがあるなら、見ていきたいけれど。」
「冒険者が集まるような町じゃねえからな。舞台衣装に向くようなの以外は、たいしたもんはねえな」
「あら、そう。それじゃ、いいわね。」
「この町を、出るのね。次は、どこに行くの?」
「キングレオの城は、まあ後にするとして。めぼしいとこだと、ハバリアだな」
「どこに行くにも、コーミズの村は通り道になりますから。私たちの故郷ですから情報も聞きやすいですし、旅人は目立つから、ライアンさんが立ち寄っていればすぐにわかるでしょうし。まずはコーミズに寄って、なにも無ければハバリアに向かいましょう」
「ホイミンさんは、大丈夫ですか?旅慣れているとは言っても、漂流された後ですし、元々それほど体力があるわけでは無いようですから」
「ぼく、大丈夫!馬車にのせてもらえるし、はやくライアンさんを探したいし。はやく、行こう!」
モンバーバラの町を発って北に進み、まだ日も高いうちに、コーミズの村に到着する。
「ここが、マーニャとミネアの、ふるさとね。私の村よりは、人も建物も、多いけど。ここは……とかい?いなか?」
「ここは、田舎ですね」
「むしろ、ど田舎だな」
「そうなの。わかった」
立ち止まり話し込んでいた一行に目を留め、通りかかった村の女性が声をかけてくる。
「マーニャくん!ミネアくん!生きてたんだねえ。良かったねえ。」
「おばさん。ご無沙汰してます。お蔭様で、なんとか」
「死んでたとでも思ってたような口振りだな。なんか、聞いてんのか?」
「はっきり聞いたわけじゃないけどね。あんたたちが出て行ってすぐに、キングレオのお城で騒動があったじゃない。それからあんたたちの姿は見えないし、それと関係あるなら無事じゃ済まなかったろうって、もう心配で、心配で。」
「ご心配おかけしてすみません。……オーリンさんのことは、なにか、聞いていませんか?」
「さあ、知らないねえ。あんたたちのことだって、名前を聞いてたわけじゃないしね。」
「そうですか……」
「今は、オーリンの奴よりもだ。ライアンって戦士を探してるんだが、知らねえか?」
「それも、知らないねえ。どんな人だい?」
「どんなって……どんなだ?」
マーニャが、ホイミンに話を振る。
ホイミンが、勢い込んで答える。
「あのね!ピンクのよろいでね!すごく強くて、きれいで、かっこよくてね!バトランドの、王宮戦士さまなの!」
「ピンクの鎧の、王宮戦士?……なんだ、その組み合わせ」
可愛らしい意匠の鎧に身
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