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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-30捜索と帰郷
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立ち去り、改めてミネアが話を切り出す。
「座長さん。私たちのことですが。なにか、聞いていませんか?」
「なにか?この町にいたときのことなら、今でも
語
(
かた
)
り
草
(
ぐさ
)
になっているが。そのあとのことなら、特に聞いてはいないね。」
「そうですか……。キングレオのお城のことは、なにかご存知ですか?」
「ああ。なんでも、キングレオの王様を殺そうとした者がいたとか。その犯人が船で逃げ出したとか、そうではなくて捕まって殺されたとか。情報が入り乱れて、実際のところはよくわからないのだが。なにかがあったことだけは、間違いなさそうだね。」
「犯人の、手配書が回っているようなことは、ないのですか?」
「そんな話は、聞かないね。そんなはっきりしたことがあるなら、聞こえてこないはずはないのだが。」
「そうですね。座長さんが知らないなら、そうなんでしょう。それと、バトランドから来たという、戦士のことは知りませんか?ライアンさんというのですが」
「さあ、知らないが。探し人なのかい?気をつけておくよ。」
「ありがとうございます」
探るような慎重な質問をするミネアに気を悪くすることも無く、座長が気遣わしげに言う。
「ミネアくん。なにがあったか、詳しくは聞かないが。君たちがなにかしたのなら、よほどの事情があってのことだろう。私にできることがあったら、なんでも言ってくれよ。」
「ありがとうございます。お気持ちだけで、十分です」
「気にしててくれるだけで、十分助かるからな。オレらもあのときのままじゃねえし、仲間も増えたし。もう、ヘマはしねえ」
「止めても無駄なんだろうね。あまり、無茶をするんじゃないよ。ところで、お仲間がいるなら、紹介してくれないかい?あちらのみなさんが、そうだね?」
「おお、そうだな」
一歩引いて話を聞いていた仲間たちをマーニャとミネアが紹介する。
「ほう、伝説の武器を。ご家庭もおありでしょうに、見上げた志ですな。」
「主人が、理解のある人で。あたしがこんなだからか、息子もずいぶんしっかりしてしまって。甘えさせてもらってますわ。」
「家族というのは、ありがたいものですな。私も劇場の仕事に集中できるのは、家内の支えあってのことで。お互い、幸せ者ですな。」
「まったくですわ。」
「お嬢ちゃんたちも、旅をしているのかい。小さいのに、感心だね。マーニャとミネアくんがついていれば、滅多なことはないだろうが。気をつけて行くんだよ。」
「うん!ありがとう!」
「座長さん。パノンさんは、踊り手さんじゃ、ないのね?今は、踊りは、やってないの?」
「パノンが、出ずっぱりというわけにもいかないからね。
前座
(
ぜんざ
)
やつなぎで、踊りもやっているよ。お嬢ちゃんは、踊りが好きなのかい?」
「うん。マーニャの踊りが、すごいか
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