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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-29漂流少女
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ら、死んじゃうことも、あるから」
「……」
「ライアンさんが、自分で選んだ、お仕事だから。だから、ぼくは、
止
(
と
)
められない」
「……」
「自分のためにって思うから、ユウちゃんは、気になるのかもしれないけど。ライアンさんも、自分で、自分のために、選んだことだから。だから、いいんだよ」
「……」
「ユウちゃんは、どうして戦ってるの?勇者だから、仕方ないから?」
「……ううん。みんな、優しいから。勇者だから戦えって、そんなことを、言われたことは、ない。みんなの
仇
(
かたき
)
を討ちたいのと、みんなを守りたいのと。それで、戦ってる。」
「そっか。ユウちゃんも、戦いたい理由が、あるんだね。」
「うん」
「ライアンさんも、ほかの人たちも。みんな、自分で、自分のしたいことを、決めてるんだから。だから、ユウちゃんもそうやって、自分で決めていいんだよ。それで、決めて一緒にいてくれる人には、ありがとうって、言えばいいの。」
「……そっか。みんな、自分で、決めて、たんだ」
「うん。だから、ごめんなさいとか、あんまり言い過ぎたら、いけないんだよ。自分のせいでって言うだけじゃなくて、決めた相手も、悪かったみたいになるから。」
「うん。そうね。ありがとう、ホイミン。」
「うん!」
黙って聞いていたブライが、口を開く。
「ふむ。ユウちゃんもじゃが。ホイミンちゃんも、歳の割りに随分と、しっかりしておるの。ホイミンちゃんも、賢いのう」
「えっ!?ぼく、ふつうじゃ、ないの!?あの、ぼく、…………へん?」
「いやいや。褒めておるのじゃよ」
「そ、そっか!そうだよね!ありがとう、ブライおばあちゃん!」
「ほっほっほっ」
馬車は進み、大陸の南の中心、モンバーバラの町に到着する。
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