暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-28秘境の村
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は魔法の法衣の試着に向かう。

 ふたりを見送り、今度はアリーナとマーニャに、水を向けるトルネコ。
 
「アリーナさんと、マーニャさんにも、なにかあればと思ったけれど。おふたりに合いそうなものは、ないわねえ。」
「防具なら、攻撃を(かわ)してしまえば関係無いからな。俺なら、大丈夫だ」
「オレもアリーナほどじゃねえが、そうそう当たらねえし。前衛(ぜんえい)面子(めんつ)(そろ)って、そもそも前にも出ねえからな。問題ねえ」
「そうは言っても、万一ということもありますからね。新しい場所に行ったら、気にしておくことにしましょう。」
「そうだな。いい武器も、あるかも知れないからな!(てつ)(つめ)ほどのものは、そうは無いだろうが」
「まあまあ。アリーナさんは、防具よりも武器に、ご興味がおありですのね。」
「ああ!武器なら、威力を実感できて楽しいからな!防具は、まあいいだろう。それなりで」

 防具に関しては気の無い様子のアリーナに、ブライが苦言を呈する。

「王子。少しは、身形(みなり)や身の守りも、気にしてくだされ。見ておるほうが、寿命が縮まりますわい」
「だから、それなりには気にしているだろう。それより、武器だ。ここには無くても、トルネコなら、なにか知っているんじゃないか?」

 元武器商人としての記憶を辿り、答えるトルネコ。

「武術家向けの武器で、鉄の爪のほかに有名なところだと、(ほのお)(つめ)ですかしら。あとは、基本は女性用ですけれど、キラーピアスというのも、ありますわね。」
「炎の爪か!いかにも、強そうだな!キラーピアスは、女性しか装備できないのか?」
「アクセサリーとして身に付けられるから、女性の護身用として、人気の品なんですけれど。武器として使うだけなら、男性でも、使えないことはないのじゃないかしら。爪とは違って、一撃の威力よりも、素早く取り回せる扱いやすさが特徴のものですから。アリーナさんなら、手数(てかず)が増えることで、かえって与えるダメージを増やせるかもしれませんわね。炎の爪はふつうに出回るようなものじゃないし、あれば買ってみても、いいですわね。」
「そうか!使えるのか!楽しみだな!」



 試着と支払いを済ませ、購入した装備品の調整にかかる時間を、一行は手分けして情報の収集にあたる。


「あたしゃ、見てしまったんだよ!
この川を(のぼ)ったところに大きな(ぞう)が建っているんだけど、その像が歩くところを!」
「ぞうが……歩く……?」

(ぞう……象……像?象なら、歩くよね。驚いてるから、像?像が、歩くの?)

「うちの人ったら、疲れた疲れたばかり言って、ちっとも話を聞いてくれなくて!」
「あらまあ。ご主人も、お仕事でお疲れなんでしょうけれど。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ