暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-28秘境の村
[2/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
私も、慣れておりますから。お役に立てたなら、良かったですわ」
「そうですか……。クリフトさんも……」
「ええ……」
暫し、目で会話し、共感し合う苦労人ふたり。
トルネコが、話を戻す。
「お話は、終わったのね。上陸は、どうしましょうかしら?」
苦労人らしく、一瞬で現実に復帰したミネアが答える。
「洞窟を探検するような時間は、ありませんが。村なら、寄ってみたほうがいいかもしれませんね」
「そうじゃの。何か良い物や、情報があるやも知れぬし。細かく見る程の時間は無くとも、寄ってさえおけば、後でルーラで戻って来られるからの」
ご意見番ブライの賛同も得て、他の仲間からも異論は無く、方針が決定する。
「それなら、船を寄せてみますわね。村があるようなら、上陸しましょう。」
大陸を囲む岩山が唯一切れている川沿いに船を進め、村を発見する。
「本当に、村だな。こんな
辺鄙
(
へんぴ
)
な場所に住むとか、気が知れねえな」
「知られていない場所だからな。これでいて何か、利点があるのかも知れない」
「おお。本当に、王子様みてえじゃねえか」
「みたいなものだからな」
「それはもういいですから」
「村の中を流れる川を、船で移動するようになっているのですね。自然に溶け込んで暮らしておられるようで、
風情
(
ふぜい
)
がありますわ」
「ものは
言
(
い
)
い
様
(
よう
)
だな。オレなんかにゃ、面倒くせえだけに思えるがな。川に橋をかけるって発想は、ねえのかよ」
「武器屋に防具屋も、ありますわね。珍しい素材を使った、珍しい商品があるかもしれないわ。のぞいてみましょう。」
「そうじゃの。良い物があったとして、調整に時間がかかるやも知れぬでな。買い物は、話を聞き回る前に、済ませておくが良かろうて」
村の中の船着き場に船を停め、一行は川沿いの秘境の村、リバーサイドに上陸する。
一軒の建物に併設されている武器屋、防具屋に入る。
トルネコが商品を
一目
(
ひとめ
)
見て、声を上げる。
「まあ!ドラゴンキラーにドラゴンメイル、ドラゴンシールドがあるのね!」
「見るからに、強そうではあるな。すげえもんなのか?」
「ええ!ただでさえ、強力な装備なんですけれど。ドラゴンキラーは、ドラゴンの硬い
鱗
(
うろこ
)
も切り裂きやすいように、特殊な
造
(
つく
)
りになっているから、ドラゴン系の魔物に特に効果があるし。そのドラゴンの鱗を使った防具は、炎や吹雪のダメージを軽減できますのよ!ユウちゃんが装備できるだろうし、ぜひともほしいところですわね!」
「剣に盾は、よさそうですね。
鎧
(
よろい
)
は、ユウにはどうでしょうか」
「そうねえ。とりあえず、ユウちゃん。試着してみない?意外と、動けるかもしれないし。」
「うん。いつかは、重い
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ