輝く貌は女性でした
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うな外見のグラニアが……、それとなんだか下半身の衣服を外そうとしている気がするのだが
「本当の名前はグラニールと言うんだ、貴方には此方で読んで欲しい。貴方の本当の名前は?」
「………ディナ」
幼少の頃に数回程しか呼ばれていない女の名前、俺よく覚えていたな。
それとグラニア、貴方何故私の両手首を持っている、何故片手が俺の脇腹を触っている。
俺が抵抗すれば簡単に解けてしまう拘束
………解かないのは
「愛してるよディナ」
貴方に恋をしてしまったからか、いまだに分からないが少なくてもグラニールの腕の中にいる時は、女でいれるそれは確実だ。
「俺いえ私も愛している、グラニール」
――――
その後私は濃密な時間を過ごし、フィンとは和解した。
「フィン様私実は男なのです」
「えっ…」
「そしてディルムッドをいただきました」
「えっ…」
「………はい事実です。」
唖然とするフィンに俺にとうとうかと同情心を向ける騎士団の仲間たち
何を言ったアーシン
「……ディルムッドとグラニアの結婚を認める。領地もやるから戻ってこい」
「……ありがとうございます主。」
そう言いフィンは目を虚ろにして一人馬で去っていった、余程グラニアが男であった事がショックだったのだろう
「「「「「「ディルムッド」」」」」」
ピカピカなグラニールと、かなりやつれている俺を見て
その同情した眼差しをするのは頼むから止めてくれ。
「ディルムッドどちらが下だ?」
1人の同僚が面白そうに聞いてくる。
「………見ての通りだ」
「私が頂きました」
そうしてディルムッドとグラニアは見事結婚し、エリン1美しい同性夫婦として有名になった。
実際には男女逆転夫婦だが……。
そんな二人には何故か子供が四人出来たらしい
「……グラニール私に子が出来てしまったらしい」
「本当に?そろそろだと思っていたんだ」
「えっ……」
ディルムッドとグラニア
世界一有名な同性夫婦の話であった
――――
それから1000年以上後の事
「告げる」
「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るベに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――」
「問おう、貴方が私を招きしマスターか」
燭台の炎によって揺れる影。
光の粒子が弾け散るなか、降り立ったのは麗しい騎士。
「私の名はディルムッド・オディナ
此度はランサーのクラスを得て、現界致しました」
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