輝く貌は女性でした
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自分で選んだ事なのだから。
後彼女の為にも、自分が女だと伝えないでいよう、伝わってしまったら女同士の同性主義者だ
そして一人の英雄と姫は手を携え、ともに未 来の栄華から背を向けた。
―――
あの後俺達は急いで最低限の食料と金銭を持 ち、馬で砦を後にした。
それから直ぐの事
ディルムッドとグラニアが駆け落ちした事を 知った
ディルムッドの親友であり主で、グラニアの婚約者であった君主フィン・マックールは
当然のように嫉妬と激憤に駆られ、
駆け落ちした彼ら二人の追撃に配下の総勢を 動員し、野を駆ける野獣のように狩り立てた
そんな中こんな書き置きが残されていた。
「息子おろか孫までいる方との婚姻など私は嫌です。 私は運命の人出会いをしてしまったので、あの方と愛の逃避行します(ハート)絶対に捜さないで下さい。グラニア」
だが配下の騎士達はディルムッドとの友情からかあまり乗り気ではなかった。
騎士達も婚約の事も歳の差を考えたら、 いくら父が決めた婚約者だからといっても逃げ出したくなるだろうと思うと皆思っていたからだ。
しかも美少女、しかも一緒に逃げ出した男は
(実際は女だが)
フィオナ騎士団随一の美貌と武勇をもつ、デ ィルムッド・オディナ、「輝く貌」という異名をもつ彼は魔性の泣き黒子をもちエリン中の乙女達の憧れであり、エリン中の男色家の憧れでもあり。
結婚して欲しい騎士ナンバー1
抱いて欲しい騎士ナンバー1
などの本人にとっては不名誉な称号が付いている男で騎士団中の男の嫉妬心が一身に集まる男でも、ナンバー1な男である。
つまりグラニア姫は権力があり、しぶくワイルドなおじ(い)さんより(かなり失礼だけど)、若々しく見目麗しい有望株な若者(超美形)の方がいいのだろう
男の俺達でも惚れてしまいそうになるのに、女性では言うまでもない。
それにこれ程の男なかなかいないし、彼は独身だ。
グラニア姫もそんな彼に惚れてしまい、駆け落ちして欲しいと頼んだのだろう。
しかしディルムッドにとっては災難に違いないな。
しかし彼は押しに弱く、女性の頼みは断れない性格だ。
きっと泣き脅しでもされてしまい、断れずにずるずる行ってしまったと皆を代表して俺は思う。(当たり!!
昔からたまに一緒にいるけど、「ディルムッドには運がない」それって本当なんだな。
―――
話は変わり当然のように、二人の恋路困難を極めた。
(女性である俺の心は複雑だが)
フィンには親指を口にくわえると、世の中全ての事が分かってしまう力があり、そのせいで二人は同じ場所には2日といれず下手したら数時間でばれ囲まれていた時もあった。
しかしその様な事幾度も乗り越え、今ではそんな事も
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