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改輝く貌は女性でした
輝く貌は女性でした
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達がだ。
寝っていないのは
俺とグラニア姫とフィンの息子のアーシンだけ
恐らく、誰か酒に強力な眠り薬を入れられたのであろう。

「いったい誰が…」

今の自分は絶対眉間に皺が寄っているはず
誰かが主君であるフィンの祝宴を邪魔したからだ。
敵襲かもしれないので、アーシンに姫のことを頼み自室にある双槍を取りに行く。

砦の中は閑散としていたので誰とも会わずに自室へ着いた、中へ入り愛剣と愛槍を取る。そうして急ぎ部屋から出た。

そして再び宴の広場へ戻ろうと、体の向きを変えたその時

「ディルムッド」

凛として美しい声が聞こえた。

グラニア姫だ、アーシンはどうしたんだ

不敬にならないように礼をし顔を上げる。

うつ向いていた俺はその時彼女の顔を見た

その瞬間理解した。彼女は俺に魅了されている事を
そしてこれから何が起こるのかを外れていて欲しかった、しかしそれは無情にも当たってしまった。

「我が愛と引き換えに、貴男は聖誓を負うの です。愛しき人よ、どうかこの忌まわしい婚 姻を破棄させて。私をつれてお逃げください ……地の果ての、その彼方まで」

と涙ながら訴えかけられた。

その乙女の眼差しは一途な恋に燃えていた。

「花嫁の責務を放棄してはなりません」

俺は諌め断ったが…

「皆の起き出す前に、自分を連れ出して逃げ なければ破滅が訪れます」

と彼女は拒絶に怒り俺に聖誓をかけた。

拒めなかった。いくら自分が女であろうとも

敬愛し揺るがぬ忠義をが誓っているフィンは 老年男性だ。
しかし比べてグラニア姫はまだ年若く美しい女性
そんな婚姻では確かにグラニア姫は嫌だろう
俺も女として生きていたら俺も嫌だ。
それに彼女は捨て身の決断をしているのだ
王女としての誇り親族との縁、約束されている将来の栄華
その全てに背を向けてグラニア姫は、俺との恋路?を選んでいるのだ。
その勇気に畏敬を懐いたなので俺も答えよう。
ただし言わなければいけない事がある、とても大事な事だ。

それは男だったら、まさに死活問題な事

「…俺は不能だが、それでもいいのか。」

それはつまり男と女の関係について
自分は見た目は男だか体は女、
昔妖精に女としての成長を止められたが、数年前生理だけはきて胸も多少でてきたが他は変わらなかった。
なのでどう頑張ってもそういうことにはならない、 寧ろなれない。

「構いません。貴方がいれば」

その言葉を聞いた俺は迷わず彼女の手をとっ た。
この選択が我が身を燃やす煉獄の炎になる事 は分かっている
忠義と愛(たぶん)どちらが大切かこれから一 生自分は悩むであろう
しかし後悔はしていない、この先の事は一切なにも分からないが
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