武装無能力者集団
Trick27_スキルアウトの『ビックスパイダー』
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いいわ。あんたらのアジト教えてもらうわよ」
捕まえたスキルアウトの1人を連れて(他は警備員に引き渡した)御坂と白井は
再びストレンジへと向かった。
そしてビックスパイダーがアジトにしている廃墟へと着いた。
「なんだお前ら?」
「風紀委員ですの!
能力者狩りについてお話があって参りましたの!」
「あぁ!? 風紀委員だ?」
建物の奥からリーゼントの男が出てきた。左頬には縦に走る傷跡がある。
おそらくビックスパイダーのボスだろう。
「黒妻綿流ですわね? 能力者を対処とした暴行事件の首謀者として拘束します」
「オママゴトに付き合っている暇はねぇんだ。とっとと帰りな」
「言ってくれるわね」
御坂の頭の先から少し電気が出る。
「親切で言ってやってんのに、分からねえなら体で分からせてやるよ」
黒妻の合図でスキルアウトが御坂達を囲う。
「お姉様は手出しをしないでくださいの。この程度の連中、わたくし一人で
充分ですの」
「十分かどうか俺らの実力見てからにしろよな?」
キィィィィィィィン
「ッ! なにこの音!?」
「頭に・・直接響くみたいですの!」
辺りに流れた音で御坂と白井は頭を抱えた。
突然の頭痛。婚后がスキルアウトに襲われたときにも頭痛で気絶したらしい。
白井が辺りを見ると、大型のスピーカーを乗せたワゴン車があった。
「どうした? 頭でも痛いのか?」
「くっ!」
余裕の表情の黒妻に白井は能力で反撃しようとしたが
能力が発動しなかった。
「跳べない!?」
「どうした嬢ちゃん? 1人で充分じゃなかったの、か!?」
能力が使えずに茫然としている白井に、黒妻は蹴り飛ばした。
「黒子!? あんた!!」
御坂が電撃を出す。
しかし威力が弱い上にコントロールが効かず、誰一人として電撃が当らなかった。
「そんな・・」
「へ、コントロールできねえか。お前はもちろん知らねぇだろうが
こいつはキャパシティダウンってシステムでな、詳しいことは知らねぇが、
ようするに音が脳の演算能力を混乱させるんだってよ。
まあ、俺たちレベル0(スキルアウト)にとってはただの甲高い音にしか
聞こえないけどな」
「こんなもの、いったいどうやって・・・」
白井が蹴られた腹を抱えながら立ち上がる。
「『黒妻さん許してください』って言うなら考えてやってもいいけどな」
「へ〜、今は黒妻って言うのか」
「な!?」
突然の声の方を見ると一人の男がいた。
赤茶色の癖がかかった肩までの長髪、黒い革、右手には牛乳パックを持っている。
風
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