武装無能力者集団
Trick27_スキルアウトの『ビックスパイダー』
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たのだが、先日のスキルアウトの事件について話していたら
御坂がテーブルを叩いて怒りだしたのだ。
最近頻発しているスキルアウトの能力者狩り。
先日は同じ常盤台中学の婚后光子が襲われた事を
風紀委員の白井が御坂に教えたのだ。
「幸い、婚后光子は手を出される前に原因不明の頭痛で意識を失って、その間に
スキルアウト共が全員倒れていたみたいでしたので怪我はかすり傷一つありませんの」
「え、頭痛? それに全員倒れていたって・・・」
佐天がアイスティーをストローで飲みながら聞く。
「はい。婚后さんにも話を聞いたのですが、急に頭が痛くなったと言ってました。
ただ、気を失う前に皮ジャンを来た、背中にクモの刺青がある男が現れたので
その人がスキルアウトを倒したと思います」
パフェを食べながら初春が答えた。ほっぺたには生クリームが付いているが気付かない。
「へー、通りすがりの正義の味方か「とんでもない!!」」
佐天に白井の叫びがかぶる。
「アンチスキルでも風紀委員でもないのに力を行使するなんて言語道断!!」
れっきとした犯罪者ですわ!!」
「ははは・・・」
白井の熱弁に御坂は明後日の方角を見ながら苦笑いしている。どうやら自分に重なる事を自覚しているらしい。
「それにしても・・」
「ん? どうしたの初春?」
「いえ、固法先輩が少し気になって。スキルアウトの『ビックスパイダー』が今回の
能力者狩りに関わっているみたいなんですが、固法先輩の元気がないんです。
いつもだったら率先して解決にあたるはずなのに」
「どうしたんだろ、固法先輩」
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「心配掛けて申しあわけありません。
西折信乃、本日から復帰しますので宜しくお願いします。
って皆さん、どうしたんです? 深刻な顔をして」
幻想御手事件から初めて風紀委員第177支部に足を運んだ信乃だが、支部の雰囲気は
暗かったので少々驚いた。
入り口に一番近い固法が気付いたが、白井と初春、風紀委員でもないのにこの場にいる
御坂はパソコンの画面に集中したままだ。
「あ、西折くん。怪我は大丈夫?」
「はい。完治して、(美雪からの)ドクターストップも解除されました。
ところで固法先輩、どうしたんですか? なんだか暗いような気がするんですが」
「最近、頻発してる能力者狩りでちょっとね」
固法が御坂達に視線を向ける。まだ信乃が来ているのに気付いていない。
「またビックスパイダーが?」
「今週だけでもう3件目。連中、ピッチを上げてきてますわ」
御坂と白井の言葉に固
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