−希望と絶望と−
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「このバカっ!!ちょっとあっち行ってなさい!!」
いきなり明日香に怒鳴られて(理不尽だ)俺はちょっと離れて明日香とレイの争いを見学することにした。
最初は明日香ばかりが顔を真っ赤にしていたが、次第にレイも興奮してきて問答していて数十分。
そろそろ欠伸が出そうになった頃、明日香とレイがこちらに向かって歩いてきた。
「遊矢、私たちデュエルすることになったわ。」
何でだよ!!
「遊矢様!私、絶対この胸だけ女に勝ちます!!」
胸だけ女…確かに明日香のはデカいが…
「遊矢?『妹』さんを負かしても怒らないでね。」
やたら『妹』を強調していた。
その後、二人はバチバチと火花を散らしあった。
「…なんだか良く分からんが、デュエルするなら速くしてくれ。」
いい加減疲れた。
デュエルディスクのセットがお互いに完了する。
「行くわよ『妹』さん!」
「負けないわよ胸だけ女!」
「「デュエル!!」」
女たちの戦いが始まった。
「楽しんで勝たせてもらうわ!ボクのターン、ドロー!」
レイの先行。
あの「楽しんで勝たせてもらうわ!」は俺が言っているのをレイが真似したのだ。
「ボクは、裏側守備表示でモンスターを召喚して、カードを三枚伏せてターンエンド!」
レイのデッキは…二人で組んだいつものデッキか。
「私のターン、ドロー!」
明日香のターン。
カードが三枚伏せてあると攻めにくいだろうな。
「私は、ブレード・スケーターを召喚!」
ブレード・スケーター
ATK1400
DEF1500
「更に永続魔法、連合軍!このカードの効果により、ブレード・スケーターの攻撃力が200ポイントをアップさせる!」
明日香の基本戦術は、戦士族のサポートカードで強化しつつ、癖はあるが強力なサイバー・ガールで攻めるデッキ。
サイバー・ガールの数が揃ったらキツイ戦いになるぞ…レイ。
「ブレード・スケーターで、裏側守備表示モンスターに攻撃!アクセル・スライサー!!」
「裏側守備表示モンスターは、見習い魔術師!このカードが破壊された時、デッキからレベル2の魔法使い族モンスターを裏側守備表示で特殊召喚できる!」
来たな。
レイのフェイバリットが。
「くっ…また裏側守備表示…私はカードを二枚伏せてターンエンド。」
明日香は守りを固めるようだ。
「ボクのターン、ドロー!裏側守備表示モンスターを反転召喚!来て!ボクの恋のキューピッド!恋する乙女!!」
恋する乙女
ATK400
DEF300
「こ、恋する乙女!?」
「そう!ボクのフェイバリットカード、恋する乙女!更に装備魔法、キューピッド・キス!!」
恋する乙女にいわゆるキューピッドの矢が装備される。
「恋する乙女で、ブレード・スケーターに攻撃!秘めたる思い!!」
「なんですって!?」
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