暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0333話
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の机に置かれた何らかの書類に目を通して判子を押している所だった。部屋の中に入ってきた俺達を確認し、その書類を横に置いて口を開く。

「フォフォフォ。修学旅行ではご苦労じゃったな。それでその2人が?」
「ああ。ある意味カモの馬鹿の被害者だ」

 そう声を掛けながら、来客用のソファへと座る。あやかと千鶴は平然と。円と美砂はどことなく緊張した面持ちでソファへと腰を下ろす。

「その、確かに色々とありましたが、私はアクセル君と仮契約したのを後悔はしていません。むしろカモ君に感謝しています」

 円がそう言うと、美砂もまた口を開く。

「私も円と同じです。感謝する事はあっても後悔するなんて事はありません」
「……既に君達2人も経験しておるじゃろうが、魔法に関わると自然と裏の世界に関わる可能性も出て来る。君達が経験した京都での戦い、それと同じような危険にこの先も巻き込まれるかもしれないが、それでも構わないと?」

 友人の祖父という立場でもなければ、学園の長という立場でもない。東日本の魔法使い達を統べる関東魔法協会理事としての顔で円と美砂の2人へと視線を向ける。
 だが普通の女子中学生なら間違い無く目を逸らす程の圧力を感じながらも、2人はその視線を真っ正面から受け止めていた。

「はい。アクセル君との絆が切れるのを考えたらあの程度はどうという事もありません」
「アクセル君を籠絡する為にも機会は多い方がいいしね」
「そうそう……って、美砂! あんたこの真面目な席で何を……」
「ちょっと、柿崎さん! 今のは聞き捨てなりませんわよ!」
「あらあら、まぁまぁ」

 既に近右衛門どころか、俺まで置き去りにしてキャーキャーと騒ぐ3人。その様子を見ていた近右衛門が苦笑を浮かべながら口を開く。

「アクセル君は女殺しじゃのぅ。……よかろう。君達2人が魔法の世界へと足を踏み入れるというのを関東魔法協会理事として認めよう。じゃが、魔法には秘匿義務というものがある。それを忘れんようにな」

 近右衛門の言葉に黙って頷く2人だった。

「ふむ、なら彼女等についての話はこれでよかろう。それで本題じゃが……」
「修学旅行の報酬の件だな」
「うむ。希望はマジックアイテムという事で良かったんじゃな?」
「ああ。こっちの報告書やネギ、エヴァ、あるいは西の長からの話で報酬を決めて貰って構わない」

 ちなみに報告書に関しては、昨日この麻帆良に帰った後に書いて提出してある。

「うむ。これが報酬じゃ。受け取ってくれ」

 そう言って机の上に出したのは木で出来た長方形の箱だった。ソファから立ち上がり、その木の箱を受け取る。中を見ると何らかの札のような物が20枚程入っていた。

「これは?」
「転移札という。それを使えば誰でも転移
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