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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
二十四話:妖精の村のポワン様
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体の知れないものと接触してるのを察して来たんじゃないの?
未来の『私』の時は来なかったけど、そこはやっぱ『私』だから?
なんてどうでもいいことを考えてるうちに片方見えてない筈の静かな睨み合いは終わり、パパンが視線を私に戻します。
「……ここは、とても寒い。日が当たる分、外のほうが暖かいくらいだ。風邪をひかないうちに、上がってきなさい」
「はい!さっき、きたばかりですから!もうすこししたら、また、おそとに、いってきます!」
と、然り気無くアリバイ工作的発言をする私に頷き返し、パパンは戻って行きました。
ベラが手を外し、大きく息を吐いて、汗を拭います。
「……ああ、びっくりした!一瞬、見えてるのかと思ったわ!あの人とは、まだ会ってなかったし!」
え?
助けを求めに来たのに、この村最強の男、パパンに会って無かったの?
ダメじゃん!
こんなド田舎の村に来ちゃうあたりで既に、ダメダメだけど!
「……あ!気付いてもらえたら、そのほうが良かったのよね!なんだ、焦って損したわ!」
今、気付くの!?
そこはいっそ気付かないまま、流してしまえば良かったのに。
どうでもいいけど。
「とにかく、私たちの国に来て!ポワン様に、詳しい話を聞いて!」
ベラに説明してもらうより、そっちのが圧倒的に早そうだもんね。
賢明な選択だね。
ポワン様って誰だよとか(知ってるけど)、突っ込めば突っ込んだ分だけ時間かかりそうだし、さっさと行きますか。
「わかりました!」
どうやって行くの?なんてことも、聞きません。
「それじゃ、私についてきて!」
ベラが手を振りかざすと、さほど高くも無い地下室の天井に光のトンネルのようなものが出現し、そこから光の階段が降りてきます。
うーん、俄然ファンタジーっぽくなってきたね!
いざ、出発!
妖精の国へ!!
モモが光に怯えてついてこないんじゃないかとか気にしつつ(ノリノリでついてきてました)階段を登り、光に包まれて一瞬視界が真っ白になり、あまりの眩さに目を瞑り、再び目を開けると。
そこは、妖精の国でした。
生きている木をそのまま住まいに改造した家々に、澄みきった水を湛える大きな池。
その池の向こう側にある、一際大きな木の家に続く、大きな蓮の葉を足場にした道。
村の中を行き交う妖精やドワーフの姿も相まって、非常にメルヘンチックではありますが、降り積もった雪が寒々しさを掻き立てます。
透明度が高くてわかりませんでしたが、よく見ると池にも氷が張ってますね!
やはり妖精の国たるもの、色とりどりの花が咲き乱れる、色鮮やかな光景を見せて欲しいよね!
一面の銀世
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