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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
交渉
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フトについて、ほぼ全てを理解した。
無形物については、限界のライン、操るものとの距離と威力、代償との関係について、などの力任せにやっていたせいで知らなかったことを知り、陰陽術は進化した。
ちゃっかり、かなりの得をしているのだ。
「ぬらりひょんには感謝だな。」
「わしを呼んだか?」
いつのまにか、一輝の後ろにぬらりひょんがいた。
「どうやって出てきた?」
「わしはおぬしに封印されてはおらんからのう。契約に従い、おぬしの中に住んでおるだけ。ならば、出てこれて当然じゃろう。」
「はぁ・・・まあいいや。この間はありがとう。おかげで全部うまくいった。」
「おぬしが手に入れた力でおぬしがやったことじゃ。わしは何もしとらんよ。それでもお礼が言いたいのなら、おぬしの中の妖怪、全てに言うんじゃな。」
「了解。」
そこで、ぬらりひょんの表情が真剣なものになる。
「して、おぬし。名はどうするのだ?」
「・・・なんのことだ?」
「とぼけるでない。奥義を習得したのだ。《鬼道》を名乗ってもいいのではないか?」
鬼道、鬼の道。この名前に対して、一輝は何も感じないというわけではない。
かつてはこの名を名乗っていたのだから当たり前だ。しかし・・・
「まあ、名乗りたいって気持ちがないわけじゃない。」
「ならば・・・」
「でも、その名前を名乗るのは、俺の独断で決めていいことじゃない。もう一人、相談しないといけないやつがいる。」
「・・・そうか。」
「ああ。それに、ここに召喚されたのは“寺西 一輝”だからな。こっちでいいんだよ。」
「ならば、わしからはなにも言わん。中には名乗れ、と言っている者もいるが、わしが説得しておこう。」
「ああ、よろしく。」
ぬらりひょんは黒い霧となって一輝の中へと戻っていった。
「一輝さーん!」
「重くて運べないから、こっちに来て手伝って!」
音央と鳴央が呼んでいるので、一輝は、
「OK!今行く!」
返事をして、そっちに手伝いに向かう。
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