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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
The PIED PIPER of HAMERUN E
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「ところで一輝、ペストの居場所はわかるの?」
「それは、まあ問題ないんじゃないか?」
一輝の目は前方を向いている。
耀もつられて見ると・・・そこには黒い霧が広がっていた。
「これって・・・!」
「ペスト、だな。」
一度、同質のものを見た一輝は断言する。
「だけど・・・あれに込められた死は前とは比べ物にならんな。」
「そんなものが広がったら参加者が・・・」
「たぶん、こっちがクリアに近づいたから白夜叉だけを手にすることにしたんだろ。」
一輝は冷静な口調を保ちながらも、内心ではかなりあせっていた。
「さて・・・まずはあれを何とかするか。」
「だね。私は向こう側にいくよ。」
耀はグリフォンのギフトで飛んでいく。
そして、一輝は送り狼から下りてその場に立ち、お札を一枚だけ持つ。
「禍払いの札よ。我が命に従い眼前に広がりし死を喰らいつくさん!」
そして、前とは違い、一枚だけで自分のほうにきていたのを吸い尽くす。
逆側には風が吹き荒れているので、耀が何とかしているようだ、と判断するが、どうにも押されぎみだ。
「禍払いの札よ。彼方にありし死を喰らいつくさん!」
一輝はお札を放ち、その霧も吸い尽くす。
「一輝さん!それに耀さんも!こちらに来てください!」
二人は黒ウサギに呼ばれたので、そちらに向かう。
「まだ最終決戦は終わってないよな?」
「はい。今から開始です。」
一輝は対魔王戦がまだ終わってないことに安心する。
「へえ・・・まだお仲間がいたのね。でま、所詮は人間。星も砕けない分際では魔王は倒せない。」
近くにいた十六夜は、その言葉と同時に放たれた衝撃波で一輝たちのほうに落ちてくる。
「・・・星も砕けない分際だと?カッ、素敵な挑発をしてくれるじゃねえか斑ロリ。」
「だな。そういうなら砕いてやろうじゃねえか。」
十六夜が拳を構え、一輝はおのが内にいる妖怪を開放しようとするが・・・
「御二人とも、ちょっと待ってください!作戦がありますから、そちらを尊重してください!」
黒ウサギにあわてて止められ、一旦は拳を収める。
「別に作戦を実行するのはかまわねえが、どうする気だ?」
「今から魔王を討ち取ります。皆さんは魔王に隙を作ってください。」
「あの風はどうするんだ?俺がお札で吸い続けるとしても、絶対に取りこぼしが出るぞ?」
一輝の言葉に対して、黒ウサギは白黒のギフトカードを口元に当て、答える。
「ご安心を!今から魔王とここにいる主力―――まとめて月までご案内します♪」
次の瞬間、一輝たちは月の上に立っていた。
「確かに、ここなら犠牲者は出なくてすむな。」
「うん。でも月にくることになるとは思わな
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