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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
The PIED PIPER of HAMERUN E
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かった。」
いつの間にか、耀が一輝の横にいた。
「さて・・・いつものギフトは使えないけど、行きますか!」
一輝はサンドラの炎から出てきたペストにお札を放つ。
「禍払いの札よ!邪なるものを払いたまえ!」
お札はペストに向けて一直線に進むが、少しのダメージも与えずに朽ちる。
「死神たる私に、そんなものは効かないわ。」
「だよなあ・・・。」
一輝はそんなことを言いつつも、お札を投げ、ここにいる味方全員に一枚ずつつける。
「これは・・・」
「お守り代わり。一回なら防いでくれる。」
耀はその言葉を聞き、ペストのほうへつっこんでいき、ペストを殴る。
「無駄よ。あの男以下の打撃なんて、防ぐにも値しない。」
耀は霧にのまれるが、お札のおかげでなんともない。
「無茶するなあ・・・」
「私に出来ること、無いから。」
「なら、一つ協力してもらっても?」
「?」
耀は一輝の言葉に首を傾げる。
「黒ウサギは何か切り札があるみたいだけど、それを使うにはあいつの動きを止めないといけない。」
「うん。」
「俺の弓ならそれが可能だが、俺に弓の腕が無いから、上を狙って当てれる気がしない。」
「何、その変な自信・・・」
「今まで、本格的に練習したのは刀くらいだからな。弓は平面でしか狙えん。」
「そう・・・」
「って訳で、足場を作って欲しい。」
耀は自分の役目を理解した。
「解った。」
「後、出来たら矢を風で後押ししてもらえると・・・」
「それは自分で何とかする。」
「はい・・・」
どんだけ自信がないんだ。
《最後に使ったの、もう二年前だし・・・》
まあ、耀の言う通り自分で何とかしろ。
《は〜い。》
よろしい、って、この状況でも割り込んでくるのか、オマエは!
「さて、不意打ちをするためにも、どっかに隠れてようか。」
「うん。」
二人は瓦礫の影に隠れようとするが・・・
「軍神に月神に太陽神・・・!護法十二天を三天までも操るなんて、この化物―――!!」
ペストの死の風が焼かれ、ペストの目が黒ウサギに集中するという絶好のチャンスが出来上がっていた。
「・・・耀!」
「っ!!」
一輝は耀がおこした風の上に立ち、弓を引き絞る。
すると、一輝の手に矢が表れるので、それに言霊を吹き込む。
「我が手に在りし
機尋
(
はたひろ
)
の矢よ!その執念によりて我が敵を捕らえん!」
一輝は言霊を吹き込んだ矢を、ペストに向けて放つ。
運よく、矢はペストに向かって飛び、ペスウに当たったが・・・
「無駄よ。そんな矢では私を貫けない。」
「貫こうとはしてねえよ!」
ペストが眉を顰めた瞬間、矢が本来の妖怪としての姿、黒く細長い布にな
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