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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
The PIED PIPER of HAMERUN D
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「さあ、百鬼夜行の始まりだ!」
一輝のその声と同時に、一輝の体から黒い霧が広がっていく。
そして、広がった霧は少しずつ集まり、かたまり、形を作っていく。
長い頭を持つ着物を着たおじいさん、ぬらりひょんの姿を。
牛の頭と蜘蛛の体を持つ牛鬼の形を。
体長二メートルを超える大猿、猿神の形を。
全身が緑色で、背に甲羅を、頭に皿を持つ河童の姿を。
多種多様な付喪神たちの集合体である塵塚怪王の姿を。
そのほかにも様々な妖怪達が、その場に現れる。
「こ、これは・・・」
「俺が呼び出した百鬼夜行だ。」
音央と鳴央が魑魅魍魎を見て呆然としていると、後ろから一輝が声をかけた。
二人が振り向いて一輝の姿を見るが、その姿も普段とは違っていた。
神職につく人が着るような白い和服をまとい、腰には量産型妖刀をぶら下げている。
自分達も、戦闘時には服装が変わるからか、二人は一輝の服装については何も言わない。
「一輝さんが、ですか?」
「ああ。」
「この量を、どうやって?」
「前に奥義のことを話しただろ?」
一輝が言っているのは、アンダーウッドの迷路の観戦時に言っていたことだ。
「あれを今、全て習得した。これはその中の一つ、“妖使い”ってやつだ。」
「そう・・なら、あれは味方なのね?」
「そうだ。だが・・・」
一輝は視線をぬらりひょんへと向ける。
「伝説級のやつらが一人も出てきてないと思うんだが?」
「わしらのような格がかなり上の存在を呼び出すには、それぞれの言霊が必要じゃからのう。それに、中にはまだおぬしを認めておらんものもおる。」
「あんたが出てこれてるのは?」
「わしは百鬼夜行の主。あの言霊で出てこれるのは当然じゃろう。」
一輝は妖怪は勝手だな、という形で納得し、気を引き締める。
「さ〜て・・・俺の百鬼に告げる!!」
そして、自らの百鬼に命令を下す。
「そこのデカブツたちを・・・叩き潰せ!」
妖怪達はその命令に従い、大喜びで戦闘を開始する。
「それじゃあ、わしも体を動かすとするかのう。」
と、ぬらりひょんも老人とは思えない軽快な動きでシュトロムを倒しに行く。
「・・・で?」
「私たちは何をすればよろしいのですか?」
「そうだなぁ・・・」
一輝はあいつらと一緒にシュトロム狩りを、と頼みかけたが、それでは今まで通りだと意見を変える。
「俺はこれからダンスを倒しにいく。だから・・・俺の進む道を作ってくれ!」
「ええ!」
「はい!」
そして、一輝たちは駆け出す。
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音央のスリーピングビューティーや鳴央のアビスフォールによって道を作ってもらった一輝は、
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