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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
The PIED PIPER of HAMERUN C
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《え・・・操れない?》
一輝は急に重力のコントロールを失い、呆然としていた。
「BRUUUUUUM!」
その隙に、シュトロムの風による攻撃が放たれ、一輝は建物に叩きつけられる。
「ガハッ」
一輝は少し血を吐く。
「BRUUUUUUM!」
そして、別のシュトロムが一輝を狙ってくる。
「やべっ。」
一輝はあわてて水を操ろうとするが・・・
ズキン!
「あ・・・ぐ・・・」
今までとは桁違いの頭痛により、その場で頭を抱える。
《なんで・・・まだ、あのときほど操ってないのに・・・!》
確かに、一輝の本来の限界まではまだまだ遠い。
しかし、今とそのときとの状況はまったく違うし、何より一輝はいま、大量の血を失っているのだ。
体の限界が早くなるのは、当然のことだろう。
そして、うずくまっている一輝に向けて、シュトロムが攻撃を放ってくる。
《俺、ここで死》
「スリーピングビューティー!」
シュトロムによってつぶされる寸前に、茨が一輝を捕らえ、引っ張る。
「この茨って・・・」
「一輝!あんたなにやってるの!」
引っ張られた先には、ものすごい怒っている音央がいた。
いや、正確には・・・
「オマエ、何でここに・・・」
「何で、ではないでしょう!」
音央と同じくらい怒っている鳴央もいる。
「だって・・・お前らも知ってるだろ?こっち側にはシュトロムが大量にいることぐらい。なのに何で?」
「あなたがあんなことを言うからでしょう!」
「あんなこと?」
「召喚速度の上がったシュトロムを全部重力で縛るって!」
「あなたの体はまだ本調子ではないのですよ!」
「そんな状況で頭痛を抱えながらやり続けるって言われて、心配しないわけ無いでしょう!」
「でも、この数相手にお前達じゃあ、命の危険があることぐらいわかるだろ。」
二人の実力では、まだ半分は対処できない、そう思ったから。
だから、自分で引き受けよう。
自分が助けたんだから、最後まで守り続けよう。
その責任感から、一輝が自分のほうに相手の意識を集中させたのだ。
しかし・・・
「箱庭に来てすぐに、命の危機に飛び込んでいった人が、それを言いますか。」
「あたし達を捕らえてたゲームだって魔王が設置したゲームだったから、十分に命の危機はあった。」
《それは、まだ魔王の実力を知らなかったから。》
「それに、神隠しにあって、存在自体が消えてしまう可能性も。」
「それでもあんたは、迷わず私たち二人を救ってくれた。」
《ただの自己満足だ。》
「だから、一輝さんが危ないときは、私たちで守ります。」
「そういうわけだから、あんたはそこで見てなさい。」
そういって
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