暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
ハーメルンの笛吹き
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
北と東の境界壁。
四〇〇〇〇〇〇外門・三九九九九九九外門、サウザンドアイズ旧支店。
四人が店から出ると、熱い風が頬をなでた。
「へえ・・・!980000km離れてるとなるとずいぶんと文化様式が変わるんだな。」
「ああ。歩くキャンドルスタンドなんて、実際に見る日が来るとは思わなかったぜ。」
「?探せば意外といたぞ、俺のいた世界には。」
「・・・普通にいるの?」
「妖怪が普通に現れたからな。」
陰陽師がいる世界なのだから、当然といえば当然である。
「今すぐ降りましょう!いいでしょう白夜叉?」
飛鳥はとてもハイテンションだ。
「ああ、構わんよ。続きは夜にでも・・・」
「見ぃつけたのですよおおおおおおおおおおおお!」
黒ウサギが降ってきた。
「ようぉぉぉやく見つけたのですよ、問題児様方・・・・・!」
淡い緋色の髪を戦慄かせ、怒りのオーラを振りまく黒ウサギ。
なぜ黒ウサギが怒っているのかを知らない一輝はキョトンとし、知っている十六夜たちは逃げ出す。
「逃げるぞ!!」
「逃がすか!!」
「え、ちょっと、」
十六夜は、逃げられるだけの身体能力を持たない飛鳥を抱きかかえ、展望台から飛び降りる。
耀は旋風を巻き上げて空に逃げようとするが、黒ウサギに捕まる。
「後デタップリ御説教タイムデスヨ。」
「りょ、了解。」
一輝は黒ウサギに怯える耀を見て、逃げることにする。
「ええっと・・・。二人とも!また後で!」
一輝は水を取り出し、走り出すが・・・
「“奈落の穴”!」
「おわ!」
目の前に真っ暗な穴が現れたので、立ち止まる。
「“茨の檻”!」
その隙に、茨でぐるぐる巻きになる。
「逃がさないわよ、一輝!」
「おとなしくして下さい!」
気づくと、目の前にメイドが二人、鳴央と音央がいた。
「おとなしくしてもいいが、なぜこうなってるのかを教えてくれ。」
捕まった以上、抵抗は無駄だと判断して冷静になる。
「あんな手紙を残しておいて、よくそんなことが言えたな。」
もう一人のメイド、レティシアも来ていた。
「何のことだか解らないが・・・説明をお願いしても?」
今の状況に一切ついていけないので、説明を求める一輝であった。
==============
「せめて説明してから巻き込めよ・・・。」
耀から巻き込まれただけだと証言してもらった一輝は、鳴央たちから説明を受け、状況を理解した。
「急に縛り上げたのは謝るわ。」
「面白がって参加してるとばっかり・・・」
「そう思われてもおかしくないことをばっかりしてたからな。気にするな。」
一輝はシュンとなる二人
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ