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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
ハーメルンの笛吹き
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に買ってきたクレープを渡す。
「それに、せっかく来たんだから楽しもうよ。食い物や展示品もたくさんあるみたいだし。」
「・・・ん、それもそうね。」
「めいいっぱい、楽しみましょう。」
三人ともクレープを食べながら歩く。
「にしても・・・さっきから何回か似たようなステンドグラスを見てる気がするんだが・・・。」
「いくつか種類はあるみたいよ?」
「笛を吹く男に川辺、嵐、あと・・・これは何を表してるのでしょう?」
鳴央が指さすステンドグラスには、子供達が苦しんでいるような姿が描かれている。
「・・・解らん。お手上げだ。」
「私にも解らないわ。ただ苦しんでいるとしか・・・。」
「まあ、この四種類だけですね。」
「四種類で一つの作品なのか?」
一つが解らないせいで、他の作品とのつながりが見つからず、首を傾げる三人だった。
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一輝たちは暗くなってきたのでサウザンドアイズの旧支店に戻り、来賓質に集合している。
「それでは、ただいまより第一回、黒ウサギの審判衣装をエロ可愛くする会議を」
「始めません。」
「始めます。」
「始めません!」
「ちなみに、第十回まで予定して」
「いるわけ無いでしょう、この御馬鹿様!」
ちなみに、一輝は音央の着ていた妖精の衣装を押す予定だった。
「審判というのは本当だぞ?実は明日から始まる決勝の審判を黒ウサギに依頼しようと思ってな。」
どうも、十六夜と黒ウサギが町で暴れまわったせいで“月の兎”が来ているということが公になり、明日以降のギフトゲームで見れるのではないかと期待が高まっているそうだ。
なにやってんだ、オイ・・・
「分かりました。謹んで、承らせていただきます。」
「うむ、感謝するぞ。」
「審判衣装は音央が着てた妖精の格好なんてどう?」
「それだ!」
「それだ、じゃないです!」
黒ウサギ、相変わらず絶好調である。
「白夜叉。私が明日戦うコミュニティってどんなコミュニティ?」
「すまんが、言えるのはコミュニティの名前だけだ。」
白夜叉が指を鳴らし、一枚の羊皮紙を取り出す。
そこには“ウィル・オ・ウィスプ”“ラッテンフェンガー”と書いてあった。
「こやつらは六桁の外門からの参加、格上じゃ。覚悟をしておいたほうがよいぞ。」
「解った。」
耀がコクリとうなずく横で、十六夜は物騒に笑う。
「“ラッテンフェンガー”ってことは、明日の敵はさしずめ、ハーメルンの笛吹きってとこか?」
「ハーメルンの笛吹きだと?小僧、どういうことだ?」
なんでも、“ハーメルンの笛吹き”というのは昔いた魔王の下部に属するコミュニティで、その魔王はすでにこの世を去っているんだそ
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