第九十一話
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ろう。…しかし、戦闘となれば話は別だ」
「そうね。あなたってすごく燃費が悪そうだものね」
確認を終えると作戦会議。
凛と士郎が付いていく、来るなで多少もめたが、ある意味エゴの塊である士郎は譲らず。結局皆で円蔵山へと向かう事になった。
作戦はサーヴァントである俺とセイバーは正面からしか入れないと言う場所なので山門を潜り中へ、途中ランサーの妨害があるだろうが、二対一で素早く倒す、もしくは一人で相手をしてもう一人は先行してイリヤを救出する。士郎と凛は山道以外のわき道から柳洞寺へと入り、隙あらばイリヤを救助するというプランだ。
ロールスロイスを飛ばして円蔵山へと向かう。
山道の前の路上に赤い槍を構えた蒼い槍兵を見て取って車を降りた。
「此処は通すなと言うマスターからの言いつけでな。今日は本気で行かせて貰うぜ」
二対一なのに威勢の良い事を言うランサー。
ランサーが居るという時点でここにイリヤが居ると決定したようのものだろう。
「チャンピオン、此処は私にお任せください。あなたはイリヤスフィールを」
「分かった」
「おいおい、俺は誰も通さねぇって言ってんだぜ」
とは言え、俺は今回は余裕は無い。此処での戦闘はセイバーに任せる。
「通れるものなら通ってみろっ!」
吠えるランサーだが、俺は一歩踏み出すとすでに山道を登っていた。クロックマスターで過程を省略させたのだ。
「なっ!?消えただとっ!?」
山道の下で階段を上る俺を見てその紅い魔槍を投げようとするランサーに向かってセイバーが仕掛ける。
「あなたの相手は私だっランサー」
「ちっ…」
キィンキィンという剣戟の音が遠ざかってく。目の前にはいつか来た山門が見えてくる。
その山門を越えるとそこには待ち構えていたかのように現れた金色の鎧を着たサーヴァントが居た。
「待ちかねたぞ雑種。お前に切られたこの腕を直すのには少し苦労したが…その苦労もお前の苦痛に歪む表情が慰めてくれるだろう」
唯我独尊を貫くこのサーヴァントは俺が封印したはずのギルガメッシュだった。
何故?と思う。
確かにスサノオで封印したはずだ。だが、俺自身は封印の有無を確かめる術は無い。アノ瞬間、令呪を使いギルガメッシュを転移させていたとしたら、確かに目の前にギルガメッシュが居る事にはなんの不都合もないか。
「屈辱のお返しは高くつくぞ、雑種っ」
ギルガメッシュの背後から現れる無数の刀剣。
左手に持ったソルを握り締める。
『ロードカートリッジ』
薬きょうが排出され魔力が充填される。
それを使って四肢を強化し、ソルを構えた。
手前のギルガメッシュは卓越した剣技の持ち主ではないだろう。それはあ
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