魔法先生ネギま!
0332話
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受け入れられたのかもしれない。
「それに、あのリョウメンスクナノカミとかいうでっかい鬼神を見たら……ねぇ? それこそ大怪獣VS地球防衛軍! みたいな感じでも納得出来るわ」
……実は、その地球防衛軍みたいなロボットのパイロットを俺がやっていたと知ったらどうなる事やら。
「ん? そう言えば、アクセル。結局リョウメンスクナノカミを吸収した効果はどうなんだ?」
「あぁ、鬼神化というスキルが習得出来た。ただ、まだどういう効果なのかは確認してないがな。何せ50mオーバーの大鬼神の頭部を吸収して入手したスキルだ。迂闊な場所で使って俺が50mとかに巨大化したら洒落にもならんだろう。だからここで試そうと思ってたんだが……構わないか?」
「うむ、やってみろ。ほら、お前等ちょっとアクセルから離れろ。これからアクセルが面白い事をしてくれるらしいからな」
エヴァの言葉に頷き、皆が俺から距離を取る。20m程俺から離れたところで、呼吸を整えて意識を集中する。
「鬼神化」
そう呟いた瞬間、俺の体内でドクンッ、と何かが蠢くのを感じる。身体の中心に何らかの熱の塊が集まり、それが破裂して身体中へと行き渡るような、そんな感覚。
「ぐぅっ!」
数秒、その熱を堪えているとすぐにその熱は身体の中から消えていく。……終わったのか? 取りあえず周囲を見る限りでは身長は10歳児のままのようだが。
「ア、ア、ア、ア、アクセル君!? 大丈夫ですの!」
俺の様子を怖々と見守っていたあやかを先頭に、皆がこちらへと戻って来る。
だが、その表情はどこか戸惑っているように感じられた。そしてその感覚はあやかの様子を見る限りでは間違い無いだろう。
「アクセル君、だよね?」
「当然だろう。俺以外の誰に見える?」
円の言葉に頷くと、その声を聞いた円は安堵しつつも手鏡をこちらへと渡してくる。
その手鏡を見ると、そこに映っていたのは紛れもなく俺の顔だ。ただし、左右の側頭部から真上に伸びるように鋭く長い角が1本ずつ伸びている。長さとしては30cm程で、その色は艶を感じさせるような黒だ。また、額の中央からも1本角が伸びていた。こちらは側頭部の角よりも長く40〜50cm程で、色に関しても側頭部の物と違い真紅……いや、より深い色合いなので深紅とでも呼ぶべき色をしている。
しかし鬼神化を使って変わったのはといえば、角が3本生えているだけだった。リョウメンスクナノカミのように4本の手を持っていたり、後頭部に顔がもう1つ付いていたりはしない。
「角以外はアクセル君で間違い無いと思うけど……ちょっとその角は凶悪過ぎない?」
美砂の言葉にエヴァ以外の周囲の者達も無言で頷いている。……茶々丸含めて。
そしてエヴァはと言えば上機嫌で俺へ…
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