魔法先生ネギま!
0332話
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じか。……もっとも、その分アーティファクト使用者の魔力を消耗するようだが……いや、待て。この能力ならあるいは……那波千鶴、能力を発動させる時にアクセルの魔力を使うようにイメージしてみろ」
「ええ、構わないけど」
そう言って千鶴が再度緑の石を使い、ドーム内にいる者の魔力を回復する。するとその瞬間、俺のSPが減っていくのが分かった。
「……どうだ?」
エヴァの言葉に頷く。
「ああ。俺の魔力が減っている。その緑の力では俺の魔力を分け与える事も可能だ」
「そうか、やはりな」
満足げに頷いているエヴァだが、この緑の石の効果は恐らくエヴァが考えている以上に凄まじいものだ。何しろ俺のスキルにはSPブーストというチート的なスキルがある。SP回復の効果も含まれているこのスキルがあれば、実質的に戦闘中に俺のSPが空になるような事態にはなかなかならないだろう。……まぁ、フェイトやらリョウメンスクナノカミやらの時は例外だが。つまり何を言いたいのかというと、そういうボスクラスの敵でない限りは魔力切れにはなりにくいという事だ。ゲームのRPGでは戦闘終了後にHPを回復するのは良くあるが、俺と一緒のパーティならMP回復も可能になる。そしてその際に消費されるのは俺のMPのみで、その俺のMPも時間経過で自動回復する訳だ。
その辺の話をエヴァにしてみると、案の定ニヤリとした笑みを浮かべて頷いている。
「そうだな、確かにそう考えれば緑の石の効果は凄まじいだろう。だが、体力や魔力といったものはともかく、精神的な疲労を癒すのは無理だから過信は禁物だ。あくまでもこれは現実であり、ゲームではないのだからな。まぁ、それにしても十分有用なのは間違い無い。さすが規格外の魔力を持つ異世界人。アーティファクトの効果も規格外な訳だ」
「そう言えば、そうなのよね。異世界人かぁ……本当なんだ」
美砂がしみじみ、といった様子で呟く。魔法や俺の事に関してはリョウメンスクナノカミとフェイト戦後に気絶、と言うか眠っている間にあやかと千鶴が2人に説明してくれたらしい。当然、魔法に関してはともかく異世界人云々というのは絶対に周囲に秘密にするようにとの口止めと共に。
「お前等、よくそう簡単に納得したな。普通は異世界人と言われても信じられないんじゃないか?」
エヴァの言葉に円が苦笑を浮かべながら口を開く。
「まぁ、魔法とか吸血鬼とか鬼とか妖怪とかがいるんだから異世界人や未来人がいてもおかしくないでしょ」
「……そういうものか?」
この辺は魔法が当然のものとして身に染みているエヴァや魔法関係者特有の感覚なのだろう。円や美砂、あるいはあやかや千鶴のように魔法に関して全く何も知らない者にとっては、魔法も異世界人も同じ穴の狢という訳か。逆に、だからこそ俺を
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