暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0332話
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 その後色々と実験をした結果、その歌声に乗せて補助効果を発動出来るというのが判明する。しかも攻撃力アップや防御力アップ、速度アップ等。また、それ以外にも逆に対象の能力を下げる補助効果も可能だった。正直、これは反則的に近い能力だ。何せ歌声が聞こえさえすればその効果を発揮するのだから。戦闘中に耳栓をするなんて真似は普通しないし、もししたとしても周囲の音が一切聞こえなくなるというのはデメリットが大きすぎるだろう。念の為にエヴァに魔法障壁を張って試してみて貰ったが、声さえ聞こえていれば魔法障壁の有無は関係なく歌声の効果は発揮された。
 あやかや円のアーティファクトと違い、完全に補助に特化している能力だが弱点も存在する。補助効果が続くのはあくまでも美砂が歌っている間だけなのだ。つまり、俺を含めた味方が敵と戦っているのを見ながら歌い続けないといけない訳で、歌い手である美砂には相当なプレッシャーだろう。……と言うか、どこのマクロスの歌姫だって感じだな。また一度に使用出来る補助効果は一種類のみで、攻撃力アップと防御力アップといった風に複数の効果を同時に発動するというのは不可能らしい。
 
「ま、皆は私が守るからさ。この歌姫に任せて頂戴」
「……滅びの歌姫だけどね」
「ちょっと、それを言うなら円だって終焉の舞姫じゃないっ!」

 舞姫と歌姫の間でそんなやり取りもあったが。

「あ、そうそう。私も少しパワーアップしたみたいよ?」

 千鶴がそう言い、虹色領域の腕輪を召喚する。
 その様子を見ていたエヴァが面白そうに口を開く。

「ほう、他の色の魔石も発動が可能になったのか」
「ええ。とは言っても新しく発動出来るようになったのは緑だけなんだけど。私を中心に半径5mに領域を指定。緑の石よ、その力を示せ」

 千鶴のその声と共に、右腕に付けている虹色領域の腕輪が発動。ドーム状の領域を生成する。もちろんその言葉通りに展開された領域は緑色だ。

「ふむ、確かに。で、効果はどうなんだ?」
「それが、試したのは1人だったから良く分からなくて……」
「そうか、ちょっと待て」

 千鶴の言葉に頷き、領域の中へと入っていくエヴァ。

「いいぞ、領域の効果をはっきしてみせろ」
「はい」

 腕輪を左手で掴み、意識を手中させる千鶴。それから数秒するとエヴァの顔色が変わる。

「これは……なんと……」
「エヴァ?」
「那波千鶴、もういいぞ。効果は分かった」

 エヴァの言葉で千鶴が能力の発動を停止する。

「疲労感があるだろう?」
「ええ、少しだけど」
「だろうな。この緑の領域は領域内にいる者に自分の魔力を譲渡する効果を持っている。ゲーム的に言えばこの領域内にいるだけで那波千鶴のMPを消費し領域内にる者のMPが自動的に回復する感
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