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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-18 commemcement
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にエクレイアの魔力光が合わさると、暗い赤色となる。
ちなみにエクレイアとのユニゾン条件は、魔力量がAAAランク以上であること。エクレイア自身が認めること。そして、人を殺したことがあることの三つである。


そして、さらに魔力とはまた違う燐や自身が持っている力、蒼の力を使う。魔力光である暗い赤とは独立して蒼が燐夜の周りから空気中に吹き出す様に放出される。


燐夜も戦闘態勢を整えてから改めて銀髪の女性――――おそらく、10年前にもいたことからあの女性が闇の書の意思でいいのだろう――――が、まっすぐに燐夜を睨みつけていた。だが、左腕でとぐろを巻いていた黒い蛇がいなくなっている。闇の書もなかった。
それでも関係ないが。


向かい合う二人。
遠くから砲撃が時々飛んでくるが、命中するわけでもない。二人がこの膠着状態から動き出す合図になったのは、ひときわ大きい爆発だった。


病院の屋上で燐夜の拳と闇の書の意思の拳がぶつかり合う。
その衝撃は空間を揺らして、音を轟かせて、空気を伝って辺りに衝突の衝撃をまき散らす。一番近い位置にあった建物、病院はガラガラと音を立てて瓦礫の山と成り果てた。
崩れたときに発生した土煙は二人を覆った。


やがて、煙が晴れる。
二人は距離を取ってはいたが、全くの無傷だった。


いつの間にか闇の書が闇の書の意思の傍らに浮いていた。黒い蛇に締め付けられるように巻かれながら。


「燐夜君!」


なのはが燐夜のもとへ来る。それを皮切りに、次々と周りに人が集まってくる。
どうして周りに集まってくるのか疑問に思っていると、フェイトが説明してくれた。あの黒い蛇が騎士たちを串刺しにして蒐集してしまったと。


燐夜はさらにリミッターを一つ外す。これで魔力量はなのはを上回った。


「手は、出すなよ」
「どうして!? みんなでやった方が――――」


燐夜の言葉になのはが反論する。だが、燐夜はなのはの反論を最後まで聞くことなく、闇の書の意思に向かって加速していった。
そして、再び衝突。
その衝撃は、置き去りにしたなのはたちを吹き飛ばした。



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