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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-18 commemcement
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ヴィータは、主であるはやてに陶酔している部分がある。そこに、許嫁という話――――ヴィータもその手の話はちゃんと分かっているのだろう――――が舞い込んできたのだ。その相手をブッ飛ばすといった直接的な排除に動くかもしれなかった。
そして、その予想は外れていない。どんぴしゃだった。


      ◯


はやてのお見舞いを終わらせ、病院の正面玄関までシグナムとシャマルは見送ってくれた。しかし、なのはとフェイト、燐夜はまだ話があるから先に帰っていてとアリサとすずかを先に帰らせた。
二人がアリサの執事が運転する車で病院から出ていくのを見送ると、シグナムとシャマルに向かい、言い放つ。


「何か力になれることありませんか?」
「……ここでは人の目が多い。屋上へ行こう」


そう提案したシグナムが先導して、その後ろを三人はついていく。さらにその後ろにシャマルがシグナムと三人を挟むようにしてついて歩いていく。
五人の表情はすぐれなかった。


「ふむここならいいだろう」
「じゃあ、もう一回言いますけど、力になれることはありませんか?」
「ない。今更管理局が出てきて何を言う。私たちは、主を守るために闇の書の蒐集を行ったまで。……もう止まれないのだ!」


手を取り合うことはできない。
燐夜はその分かり切っていた事実に何も感情を抱くことはなかった。
それよりも今、ヴィータとなのはが、フェイトとシグナムが、そして管理局からも出てきてアルフとザフィーラが戦い始めた。


4つの戦いが起こっても、燐夜は動かなかった。
病院の中で次第に大きくなっていく魔力を一人感じていたからだ。それでも辺りは結界で覆われて一般人はいない筈なのだが、はやてがいるということはやはり魔力を持っていたのだ。


――パリィン


そんな聞き取れるかどうかという窓ガラスが割れる音と共に病室から銀髪で長髪の女性が戦闘態勢で出てきた。左腕にまとわりついている黒い蛇のようなものがあの女性を苦しめているのか。


燐夜はここでようやくバリアジャケットを展開した。それと同時に自分の体にかけているリミッターを3段階まで解除する。
このぐらいで管理局のさじ加減でいうと、魔力量AAA+だったか。……昔のことで覚えていない。
そしてさらに、今では使う者などいないユニゾンデバイスを出した。


「ようやく出番ですかマスター。もっと私を使ってください」
「いずれな」


ユニゾンデバイスであるエクレイアのお小言を適当に流した燐夜は、合図する。


「「ユニゾン・イン」」


エクレイアとユニゾンすると、燐夜の銀髪が金色がかかって瞳の色も変化する。深紅から薄紫へ。ユニゾンによって魔力光も変化する。燐夜はもともと灰色なのだ。そこ
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