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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-18 commemcement
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げたくなる。今頃室内ではなのはたち管理局魔導師とシグナムたちヴォルケンリッターが敵意を心の内に秘めたまま、はやてのお見舞いを始めているだろう。
やっぱりと思い直して踵を返してここから立ち去ろうとした瞬間、病室からアリサが出てきて燐夜に有無を言わせずに病室の中へ連れて行った。


「あっ、ちょうどいいところに来た。はやてちゃん、紹介するね。こちらは――――」


すずかの声は続くことはなく、途中で遮られた。はやてに。


「あっ、燐夜君やない。あれから顔見せに来てくれなくて結構寂しかったんやで」
「悪いなはやて、こんなんでも学校が優先だからな」
「そやねー。いいなあ、学校」
「行けるさ、きっと」


対して差し当たりのない会話で2週間ぶりの再会をはやては喜んでいる。勿論、燐夜だって嬉しい。だが、後ろで燐夜を睨む二人がいなければの話なのだが。


なのはとフェイトが二人そろって燐夜を睨む。
嫉妬から来るものであろう。なのはに至っては、フェイトという前例もあるため、またという気持ちが強かった。それと同時に、幼いころには見られなかった燐夜の一面も見られてうれしいという気持ちもなくはなかった。


「何? 二人は知り合いなの?」


そして、今なのはとフェイトが最も聞きたいことをアリサが聞いた。
当然、燐夜としては許嫁という事実を隠したい。今、この敵意を向けて睨んでは来ないが、飛び掛かってきそうな中で更なる騒ぎは起こしたくなかった。
しかし、そんな燐夜の思惑とは反対に話は進んでしまう。


「うん、そうやね。燐夜君は私の許婚や」
「「えっ!」」


さらっと口にしたはやての言葉の一単語に過剰に反応したなのはとフェイト。アリサは、どちらかと言えば、親友とかそういう目で見ているのだろう。アリサが意図的に心の内に隠しているのだが、どこか燐夜を尊敬しているのだ。


許嫁という単語に反応したのは、なのはとフェイトだけでなかった。
主を守るヴォルケンリッターからも一人。ヴィータだった。


はやても人が悪いとしか言いようがない。
おそらくはやては、シグナムには前もって言っておいたのだろう。以前、お見合いの会場で会った時には、全く動揺はしていなかった。シャマルも同様にして、すでに言ってあったのだろう。2週間前に道端でばったり会った時には、二人の会話を邪魔することなく後ろからはやての車いすを押しているだけだった。
ザフィーラはどうなのか知らない。
ザフィーラはそういう色恋沙汰には全く興味なさそうで、盾の守護獣というぐらいだから主を守るためだけに自分は存在しているとか思っているのだろう。


そう、ヴィータだけ除け者にされて何も言われてなかったのだ。
理由は分からなくもない。



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