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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
二十三話:イタズラな妖精さん
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パスさんとサンチョさんには、お世話になってるしね」
「ありがとうございます!いただきます!」
「よし、ちょっと待ってな。……ほら、どうぞ」
「ありがとうございます!ほら、モモも。おれいを、いって?」
「ミャア!」
「ドーラちゃんも、モモちゃんも、いい子だね。ごちそうのし甲斐もあるってもんだよ」
「いいこ、ですか?えーと。かうんたーにのったりするのは、わるいこ、ですか?」
またピクリと反応する、透けてる人。
だけでなく、なんか呟いてます。
「え。まさか。私のこと、見えてる?」
気付かないフリ、気付かないフリ。
「なんだい?ドーラちゃんは、カウンターに乗ってみたいのかい?」
「ううん、ちがいます。わるいこ、って、なにをするのか、よくわからなくて」
「そういうことか。うん、それは、悪い子だね。だから、やってはいけないよ」
「わかりました。わるいこなら、えらいひとにみつかったら、おこられちゃいますか?」
「偉い人?偉くなくても、怒られるだろうけど。例えば、どういう人だい?」
「たとえば?……じょおうさま、とか?」
首を傾げて、言ってみるドーラちゃん。
「ちょっと!見えてるんでしょ、アナタ!ていうか、なんで女王様とか、知ってるのよ!」
聞こえないフリ、聞こえないフリ。
あくまでバーテンさんに、問いかけます。
「じょおうさまとか、そんちょうさんとか。えらいひとも、おこりますか?」
「妙なことを聞くねえ。それは勿論、怒るだろうね。この村の村長さんならパパスさんだから、お父さんにも、怒られちゃうね!」
「そうですか。じゃあ、やっぱり、やったらダメですね!かうんたーに、のるとか!」
「したいわけじゃ、無いんだろ?」
「はい!そんなことする、わるいこ、とも、おはなししたくありません!」
カウンターに乗った状態で人に頼み事しようとするのは、どうかと思うのよ、正直。
妖精の常識的にどうなのか、知らないけどさ。
「……わかったわよ!下りればいいんでしょ!」
なんで、若干切れ気味なんですかね?
なんか間違ったこと言った?私。
しかも、言った相手はバーテンさんですし。
「俺は仕事があるから、ちょっと離れるけど。飲み終わったら、そのままグラスは置いといていいからね。パパスさんたちに、よろしくね」
「はい!ありがとうございました!」
なんかの作業のために奥に引っ込んでいくバーテンさんを、見送ります。
透けてる人が、焦れたように話しかけてきます。
「ねえ、誰もいなくなったから、もういいでしょ?私もカウンターから下りたし、お願いだから話を聞いてよ。見えてるんでしょ?」
「まないた……おなべ……らくがき……」
君の悪事は、それだけで
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