消えた
そいつの彼女
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目まいが消えた・・・・そして浮かび上がった。
なんなんだこれは、塊・・・・・・。ピンク色、いや肌色だな・・・・。上らへんが黒い。所々赤いな。
そう思ったのはほんの数秒だけだった。僕はすべてを悟った。
うん、そうさ。悟らないはずがない。
「だって僕が殺したんだもの。この女をね。」
思い出したのさ、週末をね。
そう、終末をね。
〜終末の金曜日〜PM23:16
俺は切り刻んでやったのさ、ヒビヤの彼女をね。あのクソビッチをだ。
そう、復讐だ。
切り刻んだものは捨てたよ、豚小屋の中にね。
ばれちゃまずいから骨は抜き取ったさ。そして土に埋めてやったよ。
50m先の我が家が恋しい。
〜週末の金曜日〜PM18:02
「鈴原さん、前言ったとうりに学校祭のピアノ伴奏の楽譜を用意しておいたよ。でも持ってくるの忘れたからからついてきてくれないかい?15分で済むからさ。ついでに以前の話し合いで手伝ってくれたお礼になにか奢らせてよ。生徒会長として感謝しないとね。」
優しい口調で言った。目は笑っていたと思う。昨日一晩中ずっと練習していたから偽りの笑顔なんてバレるはずがない。
「いいよー、私も早く練習したいしね。なに奢ってくれるん?ケーキとか、いやグレープ?いや私はやっぱりプリンが好き!学校のあたりの喫茶店今すぐ行こう!ねっ!」
ふざけるなこのクソアマ。
「取りにいってからね、少し辛抱してなー。俺も財布を補充しないといけないようだし。」
手間かけさせるなクソアマ。
「しかたないなー、いいよー。いこいこー。はやくぅー」
かかったな。クソアマ。
恨むなら君の彼氏さんを恨め。それか君の財布代わりのこの草食性生徒会長と彼氏がいるのにいちゃいちゃしていることを可笑しく思え。
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