第11話 ティオジアの憂鬱
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のロアキア以上の強国である銀河帝国です。我々とオリアス皇子が組んだところで対抗するのは難しいでしょう。ですので、ここは過去の経緯を忘れてルフェールに支援を要請してはどうでしょうか?」
「あのルフェールが、傘下から離脱した我々に手を差し伸べるとは思えないが……」
「それは大丈夫でしょう。辺境が征服されれば次はルフェールです。彼らはより強大になった銀河帝国と戦わなくてはならなく成ります」
「なるほど、支援せざるを得ないというわけか。先ほどロアキアへの支援を決定したように」
「はい、艦隊の派遣までは分かりませんが資金・物資の援助なら十分に得られるかと」
後日、このアルファーニの提案は実行に移され、ルフェール、ティオジア、ロアキア間の協力体制(間接的に)が確立されることとなる。
だが、この時既に銀河帝国は新たな一手を打っていた。
* * *
宇宙暦807年/帝国暦498年 7月18日。
テンボルト要塞から哨戒にでていた戦艦オルコナの艦橋で、レーダーが異常を検知した。
「12時の方向にワープアウトしてくる物体あり、距離300光秒。質量……なっ!?」
「どうしたのだ?」
「質量、約40兆トン! 天体規模です!!」
「何だと!? ……っ! 時空震に巻き込まれる、急速後退!」
直後、発生した時空震がオルコナを揺らす。
「ぐぅ……」
揺れが治まったオルコナのスクリーンに映ったのは、巨大な要塞であった。
「あ、あれは」
「ガイエスブルク要塞……」
「司令部へ直ちに連絡しろ! これは……銀河帝国軍による侵攻だ!」
ワープしてきたガイエスブルク要塞はそのまま移動を開始する。
その先にあるのは、テンボルト要塞であった。
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