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転生者が歩む新たな人生
第27話 学年末試験の顛末
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と言うことで、ある程度成績が上がるまで、バイトの許可を取り消すこととなった。

 また、今回の件で図書館島及び図書館探検部の様々な問題が一気に表面化し、「仕掛けられた罠は危険じゃないか?」とか「探検しないと探せない図書館に意味があるのか?」とか「そもそもどんな本があるのか把握できてるのか」とか、今更感あふれる事態が問題となった。

 結局、図書館探検部は無期限の活動停止となり、図書館島は地下3階より下は閉鎖することとなった。
 また、夏休みから地上階の本を各学部へ移動させ、地上階及び地下3階までの本の全ての搬出が終了次第、大学部を中心として有志を募り、1階層ずつ本の搬出を開始することとなった。

 図書館探検部に関わる先生以外がすんなり賛成したことで、この辺は直ぐに決まった。やはりどの先生も不便に思っていたようである。ちなみに魔法先生は地下階に必要な魔法の書物がある場合、この決定に関わらず、探索可能と事前に聞かされていたので、特に反対しなかったようである。

 この件を告げた時、綾瀬が涙目で抗議してきたが、その根拠は結局「今まで許されてきた」「どうして今回だけ」の2点で、事実上根拠になっていない。

 まぁ、気持ちはわかる。中等部から大学部、加えてOB・OGまで含めると何人になるのか知らないが、自分達のせいで、図書館探検部は事実上の廃部なのだから。

 木乃香からも「どうにかならへんの?」と切々と念話で訴えられたが「問題を起こして問題を浮き立たせたお前らが悪い。自分の行動に対する責任感というのをいい加減学べ」と一蹴した。



 これら以外にも根本的なところで、2−Aつまり将来の3−Aという外部受験もあり得る年になるこのクラスをどうするかというのも話し合われた。

 ネギの担任という学園長の思惑が外れたことにより、話しが混沌化したのだ。

 ぶっちゃけ誰も担任をやりたがらない。

 本来副担任しか持てない先生がステップアップできるということで、自薦他薦があるだろうに。それでは、今他のクラスを担任している先生が3−Aを受け持ち、空いたところに副担任の先生がステップアップしてはどうかという意見も出たが、肝心の担任を持っている先生が3−Aへと動きたがらず没ってしまった。

 なお、高畑先生が担任に返り咲くという意見は誰1人として挙げず、学園長も空気を読んだのか、言わなかった。

 最終的に3−Aを解散して1人または2人ずつ割り振るかという結論が出そうになった時、「それだけはダメじゃ」と学園長が強権でごり押しした。「こういう前例ができてしまうと安直にクラスを解散するようになる」ともっともらしい理由を挙げたので一応皆納得したが、「そもそも毎回クラスを変えるようにすればいいんじゃね?」と気付いたが、黙っておいた。

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