第27話 学年末試験の顛末
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ってもらい、その後、ネギ達7人が図書館島のエレベーターから出て来た。
新田先生を始め、怒り心頭の先生達のお出迎えだ。
一目見てネギ達の脳天気さがわかった。
何もわかっちゃいない。ひいき目に見て木乃香が恐縮しているぐらいか。だが、その木乃香も自分達が何をしていたのか理解してないな。
「無事で良かった。だがお前ら、自分が何をしたのかわかっているのか?」
もしかして事件後一睡もしていないのか?
酷い隈の新田先生が話し出す。
………。ダメだ。何もわかっちゃいない。
心労で新田先生が倒れてしまわないか心配だ。
懇々と新田先生に説明され、やっと自分達が世間的に見て窃盗未遂の不法侵入者とわかったのか、皆顔面蒼白だ。ネギにいたってはうつむいて涙をこぼしている。
泣いて許されるもんじゃないが、泣くことしかできんのだろう。
ただ、「これじゃぁ、立派な魔法使い(マギステル・マギ)に………」とかぶつぶつ言ってるので、悪いことをしたことを悔いているのではなく、立派な魔法使い(マギステル・マギ)への道が閉ざされたと思って泣いているのかも知れない。そうだとしたら本当に救いようがないが。
「時期が時期なので、彼女らの処分は明日からの期末試験が終わってから話し合うことにしましょう。とりあえず、それまでは自室学習するということでどうでしょうか?」
替わる替わる先生がお説教をした後に、1人の先生がそう提案してきたので、とりあえず、この場は解散となる。
ネギをフォローしようと出張って来た学園長もさすがに何も言えんかったようだ。ここにいる先生達の怒りが想像以上だったんだろうな。
当たり前か、勉強もせずに「魔法の本」を頼って周囲に迷惑をかけるなんて、「先生」をあまりにも馬鹿にしてる。
その晩、木乃香から念話があったが、図書館島に潜った生徒達は皆一心不乱に勉強しているらしい。
さすがにあれだけ説教されれば、自分達の立場もわかるらしい。まぁ、宮崎や早乙女から潜っていた間の様子も聞いたらしいしな。
明けて月曜日。期末試験開始である。
オレは副担任と言うことでクラス固定ではなく、各クラスを順に見て回る仕事だ。
今回の事件に関わった8人の生徒には2−Aとは別の特別教室で試験を受けてもらう。実質、停学者の試験救済扱いである。監督官は新田先生が名乗り出た。
見て回った際、木乃香を除く7人が徹夜明けなのか、コンディションが最悪で今にも寝そうなのが一目でわかった。
次の教室に行こうとすると、密かに応援したいのか、こそこそと中を覗いているネギを見つける。
さすがにこれを咎めるのは無粋かと見て見ぬ振りをして行こうとすると、おもむろにネ
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