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ネギまとガンツと俺
第7話「試験―A」
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ガンや強化スーツも言い訳によっては、いくらでも誤魔化しようがあるのではないだろうか。

「今度試すか」

 心の中で思ったつもりだが、漏れ出ていたらしく、長瀬さんに「なにをでござるか?」と尋ねられてしまった。

「とにかく、敵を撃破だ」
「あいあい」

 最早タケルにとってもお決まりとなってしまった返事、ではなく別のパターンの相槌を合図に、二人は一斉に駆け出したのだった。




 分身の術で4人となった彼女のクナイで最後の一際大きなボスの星人は息絶えた。

「ふぅ、終わったでござる」
「……長瀬さんは本当に凄いな」

 全くの能面のままの言葉のため、聞き方によっては嫌味とも取れるが、タケルがそんな人物ではないことを既に楓は理解していた。

「いや、タケル殿にはまだ及ばないでござるよ」

 彼女にとっては謙遜でもなく事実を言っただけだったのだが、タケルは一瞬だけ停止して「そう見えてしまう、か」と自嘲気味に呟いた。

 その反応の意味がわからない楓は首を傾げて「何か変なことでも言ったでござるか?」

「……いや、なんでもない」

 明らかに嘘っぽかったが、あまり深く尋ねるのも少しアレな気がした楓は、質問を止めて話題を変えた。

「にしても、今から帰るのは少し疲れるでござるな」

 単なる同意を求めた言葉だったのだが、タケルは何を勘違いしたのか「わかった」とだけ答え、楓の背に回りこむ。そして――

「……」

 暫しの間が空いた。

「……タケル殿?」

 またもや楓の顔がうっすらと赤くなっている。

「何だ?」
「――これはどういうことでござるか?」

 なぜか再びお姫様抱っこをされていた。

 半分は照れていることを認めたくない気持ちで。残り半分は文句を言いたいような気持ちでタケルの顔を見上げた楓だったが「違うのか?」と彼が俯いたせいで、異常に顔同士が接近し、元々赤かった顔が茹蛸のような顔色になってしまった。

 ただ、この顔の近さはタケルにとっても予想外だったようで「近っ!?」と彼もまた顔を赤くさせていた。

 その様子に毒気を抜かれたのか。

「……じゃあ、折角なんでお姫様気分を味わっても?」

 諦めたように、そしてどこか悪戯っ子のような顔をしている彼女の意図をつかめずに「ああ」と頷くタケル。

 そして――

「って!?」

 ――両腕がタケルの首に回され、顔が接近する。豊満な胸が彼の胸板に押し付けられて、楓の頭が肩に乗り、女性特有の良い香りがタケルの鼻腔をくすぐった。

「楽でござる〜」

 と楓。

「……う、ぬ、ぐ」

 信号機のように顔色をかけるタケルの気持ちを知らずか、それとも知っていてわざと無視してい
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