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SeventhWrite
道化少年
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、前もその前にも言ったけど…もう僕たちのすることに首を突っ込まないでって言ったよね」
 彼はその整った顔でふっと優しく笑う。…キモい、寒気がする。
「僕の愛する綾文が危険なことをしているんだ、黙って見ていられないよ」
 もし僕が女の子なら落ちてただろーね、でもそんなカッコいい言葉も男同士になると薄ら寒いわけで。
「いい加減にしてよ渡君、僕が君の妹をあのピエロから助けようとしたのはあの物語に関わったからなんだ」
 僕が人形になって、初めて解決した物語に彼の妹は登場した。それは真夜中のサーカス団に連れ去れる女の子の物語。その時に僕と渡君は知り合った。
「別にサキの事で綾文が好きになったわけじゃないさ、大体あれは君がどうにかした訳じゃない、サキを助けたのは…僕じゃないか」
 確かに、そうだけど。
「だったらなんでそこまで僕に固執するの?渡君ならそれこそどんな可愛い女の子だって付き合えるようなイケメンだし、運動神経だっていい」
 うえ、自分で言っていて吐き気がする。何が悲しくて渡君を褒めなきゃいけないんだ。
 渡君を見ると顔を赤くして鼻をかいていた。照れているらしい。…キモい。
「あのさ、言っちゃうけど木崎以上に可愛い子なんて居ないよ。ナンバーワンなんだよ」
 はぁぁぁぁぁぁ?
「何言っちゃってるの?渡君」
「もう鈍いなぁ、君は…」

『まずいわ』

「…なのに」
 急に頭に響いたユウキの声で渡君の言葉は聞こえなかった。
 どうしたんだ?ユウキ。

『貴方がのんびりと話している間に彼が…殺されそうよ』

 え?
『聞いているの?だから早くしないと…』
 ちょっと待て、狙われているのは水瀬さんだろ?
『…そうだけど、そうじゃなくなったの、もう…解るでしょ?』
 っ!そうか。
 水瀬君の物語には実際に起こる事と悲劇であることに加えてもう一つ厄介な要素がある。それは何かしらの超常現象(オカルト)が絡んでくるということだ。僕ならユウキ、渡君は謎のピエロ。他にだって幽霊や神様を名乗る摩訶不思議な存在と出会ってきた。そしてそのオカルトが今回は水瀬さんだったのか。
『いいから急ぎなさい』
 分かった。アレを使うよ。
 僕は口を大きく開けて右手を突っ込む、そして喉の奥にある柄を握り締めて、引き抜いた。
東方美人(ドンファンメイレン)】レントさんが拵えた魔法具、それは日本刀の形をしている。僕はそれの鞘を左手で引き、腰のベルトに挿す。
「ねぇ綾文」
 東方美人を目の前に掲げて…ってなんだよ。まだ居たのか渡君。
「手短に言って」
 振り向きもしないで言う。


「さっき桜先生が反省文が出てないって言ってたよ」


 !?
「忘れてたけど、どうでもいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
 僕は刀を振り切
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