道化少年
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声のした方を見ると筋肉ムキムキでジャージを着た教師、桜先生が立っていた。
「水瀬の次は窓辺か、さっさと下校しろよ、いやこの時間なら家に連絡しないと駄目か」
「下校…そうだ!綾文は?」
僕の言葉に聞いてないなと呟き、面倒くさそうな顔で桜先生は僕を見た。
「木崎ねぇ、そういやアイツ反省文出さずに帰りやがったな…じゃなくて番号教えろ」
「いえ、結構ですよ桜先生、僕の両親共働きで家に帰るの遅いんです」
僕はそう答えると校舎を後にした。ちなみに嘘だ。父親は専業主夫である。
「…というかなんで窓辺は残ってたんだ?」
残された校舎で桜先生は呟く。その時に脇に綾文が書いた反省文があることに彼は気付いていない。
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