第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第48話:言いたくないんだよねぇ……だって誰も信じない! まぁ気持ちは解るけどね
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(コーミズ西の洞窟)
アリーナSIDE
こう言っては何だが、この洞窟の敵は大したことない。
自惚れる気は無いけど、私が強すぎるからそう感じるんだろう。
ただリュカの歌に誘き寄せられて、結構な数が襲ってくるから、大変である事に変わりは無い。
しかも例の如く戦わない……
まぁリュカはいい。冒険当初からこのスタイルでいたから……
だが気に入らないのは、ウルフも戦わないということだ!
敵が現れるとリュカの真似をして後方へ下がり、スカした顔で私達の戦いを眺めている。
船での一件を見る限り、アイツもそれなりに使えるのだから、気取ってないで参戦してもらいたい……つーか参戦しろ!!
ある程度洞窟を奥へと進み、奇妙な部屋に辿り着いた私達。
一息つけそうなので、スカし野郎(ウルフ)に参戦を命令しようと思う……が、息を整えて奴に向かった途端、急にこの部屋が動き出し私達を地下へと降ろして行く!
「リュカさん、どうですか……このエレベーターって装置は!? マーニャさんとミネアさんのお父さんであるエドガンさんが造ったらしいッスよ! 凄いっすよね……人間の知識でこんな物を造るなんて!」
どうやらこの洞窟では階段の代わりに、この装置が上下に移動し階移動を可能にしているみたいだ……
初めての事だったので、驚きしゃがむ私。
私の他にも、クリフト・ブライ・トルネコ・アローそれとシンも驚きしゃがんでる。
マーニャ・ミネア・ウルフは以前にこの洞窟に来た事があるみたいだから、驚かないのは当然として……
リュカやリューノ・リューラまでもが悠然と立っているのが凄いと思う。
リュカは兎も角、2人の少女は年の割に、肝が据わっている様だ。
「確かにこんな装置を造っちゃうエドガンって人は凄いけど……この大きさじゃ使い勝手が悪い」
「まぁ確かにそうですけど……もっとコンパクトに出来たら、グランバニアにも欲しくないッスか?」
グランバニア……? リュカ達が住んでいる所の名前だろうか?
「何? お前……ヒゲメガネにエレベーターを寄こせとでも言うつもり?」
「そうですよ。今回俺達に迷惑を掛けた詫びとして、アリアハンの塔で稼働させている装置と同じ物を、もっとコンパクトにして提供させたいと考えてます」
アリアハン? そこは何処の事なんだろう……そこにも同じような装置があるのかな?
「あそこには必要だからねぇ……あいつら気取って城を塔の天辺に固定したから、エレベーターがないと城に行くのが大変になるから。まぁ塔を修復して、居住空間や商業・工業施設を誘致し、城下の代わりとして使ってるから仕方ないんだけどね」
人が住んだり、お店や工場のある塔って、どんな大きさの塔なんだ!?
「でもグランバニアには必要無いよぉ! 一番高い建物だって、グランバ
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