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ヘタリア大帝国
TURN80 スペインとの交渉その九
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 ハンガリー兄はここでこうも言った。
「ところで僕何か急に出て来た感じですね」
「そうだよな。ずっと予備戦力だったからな」
「バルバロッサにはいざという時に出撃する予定でしたが」
 そのいざという時が来た、しかしだったのだ。
「総統が倒れられたので」
「決断をする人間がいなくなってだな」
「それで出番がなかったんですよね」
 こうドイツにも言う、残念そうな顔で。
「いや、本当にやっと出られましたよ」
「アメリカの北にある国みたいになるなよ」
 プロイセンは笑ってこうそのハンガリー兄に言った。
「何とかいう国みたいにはな」
「そうした国もありましたね、そういえば」
「ああ、何とかいったよ」
 国の名前はプロイセンもハンガリーも知らない、カナダの存在感のなさは今も全く変わることがない。ドイツ達の間でも。
「その国みたいにな」
「なっては駄目ですね」
「今回の出兵にも参加するんだよな」
「そうじゃないんですか?」 
 ハンガリー兄のプロイセンへの返答は曖昧なものだった。
「やっぱり」
「そうか」
「はい、多分」
 こうした話もする、そしてだった。
 彼等は共に伊勢志摩に向かって出撃した。この国を枢軸に迎え入れる為の戦いもいよいよはじまろうとしていた。
 エイリスはその伊勢志摩と何なく不戦条約を結んだ、イギリスはロンドンにおいてスペインにこう言っていた。
「まあそういうことでな」
「ああ、俺はエイリスとは戦わへんで」
「ならいいけれどな」
 つまりドクツなりソビエトなりとは存分に戦えというのだ。相変わらずお互いを信用せず協調性のない連合国である。
「こっちはな」
「ほな伊勢志摩とパリの宙路は非武装地帯や」
「こっちからは絶対に攻め込まないから安心しろ」
 そしてこうも言うイギリスだった。
「そっちにも直接な」
「直接?」
「あっ、何でもないさ」
 イギリスは今言った言葉はすぐに打ち消してないことにした。
「気にするなよ」
「そうなんかいな」
「とにかく俺は約束は守るからな」
 これは絶対にだというのだ。
「そうするからな」
「そういえば御前条約は自分から破らへんな」
「そういうことは嫌いなんだよ」 
 だからしないというのだ。
「安心していいからな」
「勿論俺からも攻めへんで」
 スペインも言う。
「安心したらええや」
「ああ、こっちに何もしないのならいいさ」
 あくまでそれは割り切っているイギリスだった。
「それじゃあそれでな」
「ほなそれでな」
 こうして二国の不戦条約は結ばれた、スペインは伊勢志摩に戻りイギリスも応急jに戻った、彼は応急に戻るとエルザにこう言われた。
「伊勢志摩は枢軸に入るけれど」
「ああ、それでもな」
「こっちには攻めないという
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